絶対に失敗しない!動画制作業者の選び方5選
こんにちは
朝日放送グループコンテンツマーケターの藤田謙太郎です。
今回は映像のプロである当社が、動画制作業者の選定で絶対に失敗しない方法をお伝えします。
皆さん、動画制作業者はどのように選ばれていますでしょうか?
知り合いからのご紹介、ネットで資料請求して等、キッカケは様々だと思います。ただ、今までのノウハウブログでもお伝えしてきましたように、これからのWEBマーケティングで動画の持つ役割はかなり大きいです。それは当社がテレビ局だからそう言っているのではなく、世の中のマーケティングがもうそういう潮流になってきているのです。
選び方1: 実績推しで理論がほぼ無い業者は要注意
これは皆さんが一番よくやってしまう失敗です。
皆さん、実績豊富な動画制作会社には滅法弱いと思います。勿論、実績が豊富であるに越した事はないですが、1点、注意しないといけない事があります、それは皆さんは単に動画作品を業者に作って欲しいのでしょうか?
おそらく違うはずです。
その動画で何とかしたい課題や実現したい事があるからこそ、動画を外注しようと思われたはずです。
そんな時に、「ウチはこんなにたくさんの実績があります、御社に近いものも、ホラ、やってます、こんな感じの動画を作りますね。」このやり取りで進める事の危険性はご理解いただけますでしょうか?
もし、そういう業者に依頼してしまったとしたら、言い方は悪いですが、御社の動画もその業者の作品集に加えられて終了、です。
本当に依頼するべき動画業者は、それぞれの動画で「なぜ、そういう演出をしたのか?」をどこまで深く質問をしてもきちんと答えられる業者です。そういう業者はマーケティング視点を持っていますので、皆さんの課題解決をしようと同じ目線で動画作りをしてくれます。そうじゃない業者は、お抱えのクリエイターの作品作りをしてしまいます。
動画は決して安い買い物ではないため、きちんとマーケティング視点を持っている動画制作業者と組まないと本当にお金をドブに捨ててしまいます。
選び方2:修正回数に上限を設けている業者は要注意
これは全てが全てではありませんが、動画の修正回数に上限を明確に設けていて、それを最初から「ウチは修正〇回なので」と言ってくる業者はやめた方が良いと思います。
理由は先ほどの選び方1と通じるところですが、本当にお客様の課題解決を動画で行おうと思えば、修正回数に上限という考えには至らないためです。勿論、当社も含めて企業は営利団体ですので、修正には当然コストは発生します。ただ、本当に上手なプロはいきなり動画を作り込む前に絵コンテ段階でもかなりしつこくクライアントと意向の擦り合わせを行います。結果として修正が発生する事もありますが、大きくちゃぶ台をひっくり返すものにはならないため、結果としてそんな何十回という修正にはならないのです。
クライアントファーストの考えを持っている業者と組んだ方が、どう考えてもお客様は幸せになれます。
選び方3:A/Bテストをやたら推奨する業者は要注意
これはWEB動画広告など、何らかの成果を伴わないといけない動画を作る際の話です。
クライアントとしては、当然、WEB広告なので、そこでのクリック数の成果は求められると思います。その際に「クリック数は、A/Bテストを重ねながらPDCAを回しながらブラッシュアップしていきましょう」と最初から仰る業者もいくつかあります。
ただ、よく考えていただきたいのです。
この発言、横文字が複数出ていて、聞こえは専門家っぽいですが、よくよく解きほぐせば「あなたの予算で、複数種類の動画クリエイティブをテストさせてください、それで良いものを徐々に見つけていきます」と言っているわけです。
もし私がクライアントならこう言います。
「いや、こちらのお金でテストはやめて下さい、あなたがプロなら最初ならあなたが一番ベストだと思うクリエイティブを作って勝負して下さい」
美容院に行って「ちょっと試しにここを切ってから全体像見ていいですか?」という美容師、いませんよね?
本当に経験と自信がある業者なら、1発で、その企業にとって一番ベストで最もクリックされる動画広告を出してきます。
ちなみに、もう1つ、よくプロっぽい業者が「このシーン、背景を赤色と青色どちらがクリックされるかテストしましょう」と言う事もありますが、私に言わせると、こういう部分的なカラーリングのA/Bテストは動画においては全く意味が無いです。静止画だと意味がありますが。
理由はシンプルです。動画における色味はその前のシーンの色味が何か、またその動画でどういう事を訴求しているかによって成果が全く変わってくるからです。仮に、その色味だけのA/Bテストで赤色が良かったとなったとしましょう。その検証結果、他の動画でも本当に使えるでしょうか?「とにかく動画で赤色を使えばクリックされるんだ」、マーケティングはそんな簡単な世界ではないのです。故に、その「何色が良かった」というA/Bテストは、仮に結果が出たとしても、次への応用が全く効かないのです。
A/Bテストをやる意味があるなら、動画の企画ごと変えてテストすべきです。それならやる意味はあります。
選び方4: その時に流行っている技術を推してくる業者は要注意
例えばドローン撮影であったり、モーショングラフィックス、またはマンガ風動画でも良いのですが、今、潮流に乗っている動画技術をやたらやりましょうと言ってくる映像業者は要注意です。クライアントの課題ややりたい事をしっかりヒアリングし、その上で必要な技術であれば、ドローンでもマンガ風でもアリだと思いますが、最初に技術の売り込みが先にくる業者は、「要はそれをやりたい業者」です。
特に広告動画を作ろうとされている方はご注意下さい、今流行っている技術というのはそれだけ世の中に広告として出ている動画が多いという事を意味します。例えば、マンガ風動画が流行っているとして、御社がそれに乗っかって似たような動画を作ったらどうなるでしょうか?
その動画広告が出た瞬間、生活者はマンガ風動画というだけで「あ、また広告か」となってスクロールされて終わります。そういう意味でも、流行りの技術に何も考えずに乗っかるのはやめた方が良いです。
選び方5:レスポンスが丸1日以上空く業者は要注意
これはなるべく契約前に分かった方が良い事ですが、クライアントから何かを質問し、その返答が丸1日以上空いてしまう業者はやめた方が良いと思います。
これは単純に業務過多で現場が回っていない事を意味します。
そういう状態で、御社の課題にしっかり向き合ってもらえますでしょうか?
このブログに最初から書いてある事は実は一貫しているのですが「単なるキレイな動画屋さん」ではなく「動画で成果をきちんと出してくれる業者」に依頼しないと、せっかくの予算がもったいない、という事だけはご認識いただければと思います。前者か後者かを見分けるポイントが今回の5つです。
最後になりましたが、当社は勿論、後者(動画で成果をきちんと出してくれる業者)です。