採用活動で、SNS企業公式アカウントはこう使えば成功する!
こんにちは
朝日放送コンテンツマーケターの藤田謙太郎です。
前回に続き「採用」についてご説明をします。
前回のお話は以下ブログを参照下さい。
【暴露】採用動画はカッコイイもの・面白いものだけ作っても成功しない理由
上記で、採用段階には押さえないといけない以下3段階があるとお伝えしました。
1.何もないところから気付いてもらう
2.深く知ってもらう
3.実際にエントリーしてもらう
動画を使って上記を攻略する場合、
1では、「クリックされる動画広告」を作る事が最も近道です。
3では、興味を持って採用サイトに来てくれたターゲットに、トドメとして「カッコイイブランディング動画」を届ける事で最大効果を生み出します。
ここまでのお話はまだご理解いただきやすい部分ですし、上記の1と3は既に実行されている企業も多いです。
ただ、それでもうまくいかない企業もいらっしゃいます。
その場合、問題は明白です。
「2.深く知ってもらう」 この段階の仕掛けが不十分なのです。
上記ブログでお伝えしました通り、2の深く知ってもらう段階においては、
YouTubeやTikTok、はたまたInstagramでも構いませんので「企業公式アカウント」を戦略的に運用する事がとても重要になってきます。
今回はこの部分について詳しくご説明します。
企業がYouTube、TikTok、Instagramで企業公式アカウントを持つべき理由
「今、SNSが熱いから」ではありません。
実はこの理由は一瞬で分かります。
皆さんのお知り合いに大学3~4年生が複数名いらっしゃるなら、1つの質問をしてみて下さい。
その質問は「就職活動で、ある企業に興味を持ったら、あなたはどういう情報収集をしますか?」です。
彼ら(彼女ら)の答えでよく出てくるのが「SNSで検索します」です。
この検索目的は、SNS上での企業の評判を探している事も1つですが、実は大した目的が無い場合も多いのです。
私たちって、知らない名前の取引先企業が現れた時、ネットでググりませんか?
あの感覚に近いと私は思っています。
私達で言うところの「ググる」が、今の就活生はSNS上でも行う、という事です。
もうここまでお話するとお分かりかと思いますが、「その企業がSNSアカウントを持って運用している」という事は、その中身云々以前に、これからの採用活動では間違いなくプラスになります。
思い出して下さい。
本格的にインターネットの普及が始まったとされる1995年の時点では、自社のWebサイトを持っている企業の方がまだ少数派だったと思います。
今はどういう状況になっているかはご存知の通りです。
企業のSNSアカウントは、オジサン世代では「バズらせるもの」「映えるもの」「中の人」そのレベルの理解で止まってしまっていますが、今の就活生にとっては、もっともっと意思決定の中心部分に鎮座するものになっているという事をまずはご認識下さい。
私たちがWebサイトを持っていない企業を信頼しないように、彼ら(彼女ら)はSNSアカウントを持っていない企業にはそれだけで「どういう企業かよくわからない」、そういう判断を下してしまう時代にもう入っているという事を理解下さい。
これが、採用活動成功以前に、そもそも企業がYouTube・TikTok・Instagram等で企業公式アカウントを持たないと苦しくなる理由です。
採用活動では、どのSNSを使うべきか?
「どの企業アカウントを持つのが良いでしょうか?」という質問もよく頂戴しますが、私は現時点ではYouTube・TikTok・Instagramのいずれかを推奨しています。
理由は、先ほどお伝えした通り、上記3つのSNSが、学生が何かを調べる際に使っているSNSだからです。
よく、SNSの利用率だけに目を奪われて「LINEは全てのSNSで最も利用率が高いから、企業公式LINEを持ちたい!」と考える企業もいらっしゃいますが、その考えは誤りです。
SNSの利用率は文字通り、ただの利用率です。
皆さんご存知のように、LINEを利用している目的はそのほとんどが「連絡手段」です。
SNS利用率調査等でLINEがいつも90%以上の利用率を叩き出すのは、みんな連絡手段で使っているから、たったそれだけです。LINEで何か調べ物をするという習慣をお持ちの人はほとんどいないと思います。
利用率という数字だけにとらわれないで、彼ら(彼女ら)が、何かを調べる際に使っているSNSか否か、という観点で、自社がやるべきSNSを選ぶべきです。
SNSの企業アカウントは実は「発信ツール」ではありません!
まず、コンテンツの中身をお伝えする前に、めちゃくちゃ重要なお話をします。
SNSというと、すぐに多くの人はコンテンツを「発信」するという、こちらからの情報を多くの人に届けてフォロワーを増やすツールだと思う人がほとんどです。
ただ、この考えはもう古いです。
というより、厳密に言うと、他のブログで何度も何度もお伝えしていますが、企業の公式アカウントから、自社のPR情報ばかりを発信したところで、その企業が超有名企業であったり生活者に非常に馴染みのある企業でない限りは、その発信物を定期的に見ようとしたり、アカウントをフォローしたりする人はほとんど現れません。
皆さんも、他の企業アカウントをフォローしている数、めちゃくちゃ少ないというか、ほとんどフォローしていないのではないでしょうか?それが答えです。
SNSの企業アカウントは「発信」ツールじゃないんです。
ここの発想を転換できた企業が勝ちます。
SNSの企業アカウントは、コンテンツの「格納」ツールなんです。
具体的には、SNS上の広告等で御社に興味を持った人が、御社の採用サイトを経由するか、もしくはご自身でSNS上で検索されて「向こうから来るターゲット等のステークホルダーを迎え撃つ」ツールなんです。
そういう意味で「格納」ツールという言い方をしています。
採用活動で、SNSの企業アカウントが出すべき情報
他のブログでもお伝えしましたが、社員の方のありのままの姿を動画で出すのです。
就活生が知りたい企業情報の上位に常にランクインするのが「社員インタビュー」や「社員の声」です。
これがその理由です。
社員インタビューと聞くと、とてもシンプルで、社内でもすぐにやれそうな気がしませんか?
でも、スポーツの世界でも料理の世界でも何でもそうだと思いますが
こいうシンプルなものほど、実はとても難しいのです。
例えば、こういうコンテンツを出そうとしていませんか?
・ 場所は御社の会議室
・ 服装は仕事着
・ 喋る内容は事前に原稿で作ってきてもらう
・ 上記原稿を人事部などがチェック
上記で出来上がった動画、試しに就活生に見てもらって下さい。
彼ら(彼女ら)はこういうリアクションをすると思います。
「この動画からは何も伝わりませんでした」(こういう言い方はしないかもしれませんが)
こういう動画は、今の就活生には届かないのです。
彼ら(彼女ら)が知りたいのは、例えば以下のような動画コンテンツです
・ 場所はどこでもよい
・ 服装も何でもよい(何だったら私服でも良い)
・ その人が、一切の原稿なしで、本音で仕事やプライベートな事を喋っている動画
台本無しでありのままを喋ってもらっただけで、本当に就活生にとって魅力的な動画になるのか?ですが、答えは「なります」。
但し、これは当社のようなプロがやらないと難しいです。
質問する内容、順番、そのタイミング、そして独特の演出手法によって、就活生にとって非常に魅力的に映る動画コンテンツに変わります。
こういった社員インタビューの動画を複数本並べたSNSアカウントを持っている企業は特に採用活動では強いです。これは広告のような打ち上げ花火施策ではなく、しっかりと御社の資産となる施策ですので、少しでも早く立ち上げられる事をオススメします。
就活生にとって魅力的な御社のSNS企業アカウント作りは、当社であればお力添えできます。
大事な部分なので、もう一度言います。
この本質を伝えてくれているWeb記事は少ないのでしつこいですが伝えます。
採用目的での企業のSNS公式アカウントは非常に重要で、作った方が良いです。
但し、こっちから見知らぬ人に情報発信するためのツールとしてではないです。
気づいてもらう仕組みはSNS広告等、他で作るべきです。
気付いてもらった後、向こうから興味を持ってきてくれたターゲットに対して、格納した情報を届けて、より深く知ってもらうツール、それが採用における企業SNSアカウントの最も有用且つ現実的な在り方です。