【WEB記事であまり紹介されていない】YouTubeの伸ばし方6つのコツ

こんにちは
朝日放送コンテンツマーケターの藤田謙太郎です。
今回はタイトルの通り、ストレートな内容です。
YouTubeチャンネルを伸ばすために必要な事をネットで検索してみてください。
以下の事実に気付くと思います。
・ どこも似たような内容が書かれている
・ 内容がかなり抽象的
「どこも似た内容が書かれている理由は、それが本当に重要だからなんじゃないの?」と思われる人もいるかもしれませんが、多分違います。
こういったWEBマーケティング界隈のHOW TO系の解説記事は、全てが全てではありませんが、その多くは「既に出ている記事と似た内容」を書く傾向が強いためです。これは悪意を持ってそうしているのではなく、制作負荷やSEO対策という観点から、戦略的にそうしている事が多いです。
また、その内容が抽象的である理由は、本当に日々YouTube運営の実践をやっていない人が書くとどうしてもそうなってしまいますし、また、やっている人であっても具体的な内容は極秘ノウハウなので出せないから、という理由もあるかと思います。
いずれにしても「YouTubeの伸ばし方」でWEB上で溢れているHOW TO記事は、基本のキとして参考にするのは良いですが、皆さんが本当に知りたい情報はそこには無い事が多い、という点だけ最初にご認識下さい。
これは当社の営業トークでもなんでもなく、事実、そういうものだからです。
当社はYouTubeで数多くのチャンネルの支援を日夜行っております。
予算規模もピンからキリまでです。
そういう現在進行形の経験を積み重ねているからこそ、今、YouTubeを伸ばす上でこれが必要という点は明確に喋る事ができます。それを今回のブログでは喋ります。
YouTubeの伸ばし方のコツ1:凝らないで良いところは、キッパリ捨てる

YouTubeを本気で伸ばしたいなら、凝るべきところに力をかけて、そうじゃないところはキッパリと捨てる勇気を持つ事が大事です。ここでいう捨てる、というのは、標準的な型を作って、後は業者に任せてやっておいてもらう(そこに対してああだこうだ言わない、PDCAを回さない)という事です。
では、凝らないでキッパリ捨てるべき部分は何か?をお伝えします。
編集デザイン
意外に思われたかもしれません。YouTubeを初めてやろうとされる企業さんが一番こだわろうとされるのが編集のデザインです。確かに編集デザインで一定のデザインフォーマットを最初に作っておく事は有益です。ただそれ以上に細かい演出(エフェクト)やテロップデザイン等にこだわりぬく事は、今のYouTubeでは正直あまり重要ではありません。
編集を凝って凝ってテレビ番組みたいにすればするほど視聴者がつく、そう思っている人もいらっしゃるかもしれませんが、現実はそうではありません。
いかにもテレビ番組みたいな編集デザインがなぜだんだん受けなくなってきているか?理由は明白です。
1つめは「今の視聴者ニーズと乖離してきているから」です。
今の視聴者はYouTubeで何を求めているのか?その中には「きちんとした情報」「リアリティ」「本音」があります。
過度にテレビ番組っぽい編集デザインをした動画は、それだけで「作られている感」が出てしまい、視聴者がそこにリアリティや本音が少ないと感じて離脱する傾向も見受けられます。
2つめは「そういうテレビ番組っぽい編集デザインをする動画がやたら増えたから」です。
これは実際に皆さん自身でYouTubeで確認してみて下さい。かなり多い事に気付きます。
なぜ、こうなったのか?それは動画スクール等でこういうテレビ番組っぽい編集デザインをテンプレート含めてしっかり教えており、そういう編集をするエディターが大量生産されているからです。
その結果、どのYouTubeチャンネルもテレビ番組の真似事みたいなテイストが大量に増えてしまい、視聴者もあのギラギラ感に「もういいって」とYouTube上で正直疲れてしまっている部分もあるのです。
編集デザインは業者丸投げで、最初のフォーマットを決めたら、後は凝り過ぎずほどほどが良いです。
これからYouTubeを本気で伸ばしたいなら、力をかけて凝るべき部分は正直そこじゃないです。
自己紹介やエンディングのお決まり文句
日本人は他人がやっている事を真似るとめちゃくちゃ安心する民族です。
その結果、何が起こるのか?それは「マーケティングの記号化」が多発します。
どういう事かというと、例えば、新作映画のCMの最後にお決まりのように「大ヒット上映中」と出るテロップ、あれを見て本当に「大ヒットしてるんだ!」と思う人、おそらくもういないですよね?
このように、要はもう定番化し過ぎてターゲットには何も感じなくなってしまっている事をマーケティングの記号化と言います。
YouTubeで動画始まった際に「このチャンネルでは・・・・・・・」という長々とした紹介文言、そして動画の最後に「このチャンネルが良かったと思った人は、いいね・高評価・そしてチャンネル登録を・・・・・」というお決まり文言、これらはもう「マーケティングの記号化」の最たるものです。
記号化か何かしらないけど、別に出してても害は無いんでしょ?
そう思った人は、考えが甘いです。
マーケティングの記号化はたった1つでは確かに無害かもしれませんが、複数積もった時に「ありきたりなコンテンツ」という評価を視聴者から受けます。それがチャンネルを伸ばす上で大きな痛手なのです。
なので、長々と喋る自己紹介やチャンネル紹介、お決まりの「登録してね」のセリフ内容を凝っている企業さんもかなり多いのですが、冒頭も最後も「1行」でさらっと済ますというのが今のYouTubeでは効果的であり、ここを凝る事は捨てましょう。気合を入れて凝れば凝るほど、視聴者が離れていきます。
これらの告知宣伝は、動画のテロップや概要欄にしっかり記載すればいいだけのお話です。
多種多様な演出(エフェクト)
これも理由は編集デザインと全く同じです。
今のYouTube視聴者は「疲れる映像」は見ない傾向があります。
当社はテレビ局ですので、派手な演出や凝った演出は、正直やろうと思えばいくらでもやれます。ただお客様に敢えて「やらない方がいいですよ」と伝える事も多いです。
テレビ番組のように派手で多種多様な演出でこだわって作った動画が、スマホで撮影して演出を何もしていない質素な動画に大負けしている、こういう悲劇はYouTube内でそこら中で起こっています。
それぐらい、多種多様な演出は今のYouTubeではあまり重要では無くなっているという事です。
誤解無きようお伝えしますと、演出そのものが無くても良いという事ではありません。
数秒おきにテロップがボンっとなったり、効果音がそこら中に入っていたり、そういうパチンコ台みたいなYouTube動画はもう疲れていてあまり見られないという事です。
必要以上のVSEO対策
VSEO対策はYouTube上でのハッシュタグ・動画タイトル・概要欄に必要なキーワード等をちりばめる事を指します。
これは「VSEO対策は無駄」という事ではなく、一定の作業手順とルールで必要な事だけ施せば、もうそれで十分という事です。よくよくまわりの人に聞いてみていただくと分かりますが、VSEO対策をやり続ける事で動画の再生回数が数倍に跳ね上がった・登録者数がうなぎ上りになった、そんな話聞いた事ないと思います。
当社もそういう話は聞かないです。
それは、このVSEO対策というものが、「最低限やるべき作業」であり、この作業を凝りまくったからといってその時間に比例するだけの大きな成果を生み出すものではないという事を物語っています。
これだけAIが発達している世の中です。且つYouTubeの母体は天下のGoogleです。
Googleもアホじゃないので、単に「このキーワードが多いから検索で上に出そう」みたいな事だけでやっているわけがありません。音声認識で動画内容からそのキーワードに関連性が高い内容であるかどうかぐらいの事はほぼ100%やっていると私は踏んでいます(というより、やっていないわけがない)。
そうなった時に、このVSEO対策の比重というのは今後ますます小さくなっていきます。故にそこまで凝らなくていいと思います。
YouTubeの伸ばし方のコツ2:薄い内容で本数を重ねるより、しっかり作り込んだ内容にする

YouTubeで「投稿本数が大事」、つまり多く投稿すればするほどYouTubeのアルゴリズムとして有利なんて話は聞いた事があると思いますし、現にそういうWEB記事もよく見かけます。
これ、決して嘘ではありません。
但し、ここには大事な要素が抜けています。それは「内容をしっかりしたものを作った上で・・・・・」です。
自分がもしYouTubeの社長だったらと考えてみてください。
YouTubeというプラットフォームを立ち上げました。当然、投稿コンテンツ数も十分なボリュームはまだないです。でも利用者をとにかく多く増やしたいです。そういう時にあなたはどういうチャンネルを優遇するでしょうか?内容もそうですが、それ以上にコンスタントにコンテンツを発信してくれるチャンネルを優遇しますよね?
で、今、世界的に利用者がここまで膨れ上がりました。そうなるとどうでしょう?
社長であるあなたが次に考える事は「その利用者にどのように満足してもらうか?」です。そうなると打つ手は分かりますよね?
どうでもいい薄い内容を毎日垂れ流しているチャンネルの動画よりも、しっかりと作り込んだ内容を出している動画を多くの視聴者にオススメするはずです、理由はひとえに満足してもらいたいからです。
今、YouTubeはちょうどこの時期にあると推測しています。
なので、投稿本数も勿論大事ですが、それ以上にしっかり作り込んだ内容であるかどうかの方がもっと大事なのです。
ここでいう「しっかり作り込んだ」は、編集デザインや効果音などの特殊効果を指すのではありません。
「企画」「構成」という内容のド本丸の事を指しています。
ちなみに、当社がYouTubeチャンネル運用で多くのご相談を頂戴している最も大きな要因は「テレビっぽい演出ができるから」ではないんです。実はこの「企画」「構成」でしっかりしたものを作れるという点で一番満足いただいていると自負しています。
「どうやって企画構成してるの?」は当社の飯のタネであるため、あまり詳しくはお伝えできませんが、少しだけヒントを明記します。
視聴者が知りたい事をきちんと網羅させる
YouTubeチャンネルで何か動画コンテンツを出す以上は、そもそもの部分に視聴者の「見たい」「知りたい」がフックされていないと厳しいです。その前提で、その視聴者の「知りたい」を様々な角度から分解するのです。
例えば「これを知りたいという事は、この方法も知りたいはず」だったり「これを知りたいという事はこの説が本当かどうかも気になっているはず」等です。1つの「知りたい」から連想ゲームのように付随していく疑問を徹底的に絞り出すのです。あくまで中立的な視点でこの作業をやる必要があります。勿論、これをやる上では、その商材についての知識も一定無いと難しいです。
これをしっかりやった上で内容に落とし込まないと、視聴者が本当に喜ぶ動画コンテンツはできないのです。ここに関してはシステムもへったくれもなくて、まだ経験と勘がモノを言う世界だと思っています。
今、YouTube上で結果が出ていない動画の多くは当社に言わせると、上記をほとんどやっていません。
「企画はこれです、後は台本に落とし込んで・・・・・・」といきなり台本作成の筆を取っているはずです。でもそれをやっていたらいつまでたってもしっかり作り込んだ動画は作れなくて、単にキレイな日本語のどこにでもあるような薄い内容のYouTube動画の一丁上がりになってしまうのです。
ネットにあまり出ていない情報を付加する
仰々しいサムネイルをクリックさせて、蓋を開けるとほぼネットに出ている情報だけで構成されているという動画もよく見ますが、視聴者もバカではないので、何本か視聴すると内容が薄い事に気付き始めます。そうならないためにはネットにあまり出ていない情報を付加する事が必要です。
この話をクライアントにした際「そんなの絶対無理です」という声がよく返ってきます。
ただ、当社独自のあるやり方をご説明すると「あ、それならすぐやれます」と大体着地します。
YouTubeの伸ばし方のコツ3:上手く喋るより、自然体で喋る

YouTube動画では「喋りの上手い人が有利」、そう思っている人も多いと思います。
ただ、これも最近の傾向ですが半分誤りです。
一度、YouTubeを見てみて下さい。
そして伸びている動画とそうじゃない動画を何本も見比べてみて下さい。ある1つの事実に気付きます。
それは「伸びている動画で喋っている人は、噛もうが何しようが自分の言葉で喋っている事」そして「伸びていない動画はキレイで流暢な日本語でも明らかに台本っぽい言葉で喋っている事」です。
今のYouTubeは上手く喋る必要なんか全くありません。それよりも自然体で自分の言葉で喋るという事がめちゃくちゃ重要です。理由は、その自然体さで、今の視聴者は「リアリティ」や「本音」があると感じ取るからです。
当社が「自分の言葉で喋って下さい」と言うと多くのクライアントでは「セリフがないと自信が無い」と言います。
これは、そもそもの「YouTubeはセリフを覚えて喋る」という発想が間違っています。
YouTubeで喋る事は、仕事でやる「プレゼン発表」とは全然違う競技なんです。
また自分の言葉で喋る事に慣れていない人は、セリフなんか覚えなくて良いです。当社独自のあるやり方で撮影をすると、セリフなんか一言も覚えなくても誰でも自然体で喋れるようにはなれます。
YouTubeの伸ばし方のコツ4:サムネイルはこのやり方で作る

当社ノウハウの中で唯一具体的に開示できるものをお伝えします。
サムネイル作りはYouTube上でその動画をまず見てもらう上でとても重要です。
WEB上では「効果的なサムネイルの作り方」の記事がたくさんありますが、当社の経験上「サムネイルはこういうデザインや文言が鉄板」というものは存在しません。冷静に考えると当たり前なのですが。
では、そのような中で当社はどうやって効果的なサムネイルを作っているのか?その方法はシンプルです。
そのキーワードで再生回数が高いもの(且つ関連性の高いもの)のサムネイルを複数枚グワーっと並べて、その中に入れて、本当にクリックされるサムネイルなのかどうかを人に見てもらってテストをしてデザイン検証しているのです。実際のスマホ画面で見る大きさに並べて、それをターゲットに近い人に実際に見せて「一番クリックしたいもの」を聞く、ただそれだけです。めちゃくちゃアナログ感溢れるやり方ですし、試行錯誤が大変ですが、結果、このやり方をすると、どういう商材であってもサムネイルは当社が満足のいく成果を挙げる事ができています。
YouTubeの伸ばし方のコツ5:コメント欄をうまく使う

コメントを書いてもらう事はYouTube上では今はかなりプラスの評価が生じます。
但し、このコメント欄の使い方が多くの動画ではそこまで上手くありません。どのようにすれば視聴者にコメントを書いてもらえるか?を当社は考え抜いて策を講じています。
例えば、悪い例を先に書きます。
「この動画に質問がある人はコメント欄に記載して下さい」と動画上で誘導しているもの、結構見ますよね?
但し、日本人ってこの「質問ある人?」という投げかけへの回答、めちゃくちゃ苦手なんです。セミナーとかの最後でも「質問ある人?」で誰も手を挙げない、でも終わった後に講師のところにこっそり質問に行く、こんな光景よく見かけませんか?質問って結局はその人の理解度を晒す行為なので、そういうのって日本人は絶対にやりたがらないんです、ただそれだけです。
このように、多くの動画ではせっかくコメント欄があるのに、うまく使い切れていません。
YouTubeの伸ばし方のコツ6:YouTube広告をうまく使う

本当に作り込んだ内容を投稿した後、それでも伸ばす初速を上げたい人には当社はYouTube広告をオススメしています。但し、それは当社のようなプロがきちんと運用したら、という前提です。
YouTube広告というと、見たい動画が始まる前に勝手に流れてくるあの余計な動画ですよね?とよく言われます。当社が運用する際に重要視しているのは以下の2つのYouTube広告です。
インフィード広告
これは、あるキーワードで検索した際に数多くのサムネイルの中に御社の動画のサムネイルが紛れ込むという広告です。この広告を当社がオススメする理由、それは、既に何か情報を探している人のところに掲出する事ができるという点が1点、また、前述しましたように、当社のようなサムネイルの作り方(鍛え方)をしておけば、他のサムネイルよりもクリックされる算段がついているからという点も理由です。
本当に数多くのサムネイルの中に同じサイズで混ざってくるので、一番広告っぽくない広告でもあります。
プレースメント広告
これは、先ほど書いた、見たい動画が始まる前や真ん中ぐらいに流れてくる動画広告です。
但し、違う事が1点あります。それはプレースメントという機能を使っているという事です。これはやみくもにいろんな動画に広告を出すのではなく「このチャンネルの動画を見た時に優先的に出してね」と指定ができる機能です。
例えば、化粧品会社のチャンネル動画を見てもらいたいので広告で出したいとなった際には、いくつかの美容に関するチャンネルを見ている、その瞬間に出す、という事が可能です。
この機能の何が良いのか?それは先ほどのインフィード広告と同じく「その人がその情報に興味を持つであろう瞬間」に広告を出す事ができる事に尽きます。
皆さんもそうだと思いますが、その広告に興味を持つかどうかは「どのタイミングで見るか」にかかっていると言っても過言ではないためです。
いかがでしたでしょうか?
今回はかなりぶっちゃけた内容でYouTubeの伸ばし方を伝えました。
当社は数多くのYouTubeチャンネルの立ち上げとグロースをしてきましたので、ご不明点あればいつでもご相談下さい。