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TVerを広告なしで見る裏ワザはある?【スキップ・ブロックできない理由を解説】

動画支援
更新日:
リビングのテレビ

「ドラマのクライマックスなのに、CMが入ってイライラする……」 

TVerを見ていて、上記のようなもどかしい思いをした経験がある方も多いでしょう。無料で楽しめるとはいえ、何度も中断されると「広告をスキップしたい」「CMなしで見る裏ワザはないのか」と考えるのは当然です。

実は、TVerの広告をブロックするいくつかの裏ワザが存在します。しかし、TVerで広告のブロックを安易に試した結果、「画面が真っ暗で再生できない」など後悔するユーザーも少なくありません。

本記事では、TVerを広告なしで見る裏ワザの現状とリスクについて解説します。回り道をせず、安全かつ快適にTVerを楽しむための付き合い方を一緒に見ていきましょう。

辻倉 空

この記事の著者

辻倉 空

広告運用者

サイバーエージェントでの広告運用経験を経て、現在はToC・ToB向けのWEBマーケティング支援を行う。 業種・媒体・クリエイティブを横断した豊富な運用実績をもとに、課題に応じて最適な解決策を導き出すことが得意。 数字と徹底的に向き合い、泥臭く改善ポイントを深掘りすることで、成果に直結するピンポイントな施策を提案・実行。 クライアントの課題解決に真摯に向き合い、成果創出にコミットします。

TVerを広告なしで見る裏ワザはあるものの推奨されない

TVerを広告なしで見る裏ワザはあるものの推奨されない

TVerを広告なしで見るための裏ワザは技術的に存在しますが、基本的に推奨されません。なぜなら、TVerの利用規約に抵触する可能性があるだけでなく再生エラーやセキュリティリスクなどのデメリットを伴うためです。

ネット上で紹介されている方法はすべて非公式の抜け道であり、TVer側も対策を強化しています。結果として、現在は多くの広告をブロック・スキップする方法が通用しなくなっているのが実情です。

TVerはスポンサーからの広告費によって運営されており、無理やり広告を消す行為はサービスの存続自体を脅かす行為です。また、最近のアップデートで広告ブロッカーを検知すると動画自体が再生されない仕様への変更が頻繁に行われています。

以下に、一般的に知られている4つの裏ワザについて仕組みと「なぜ推奨できないか」を解説します。

①広告ブロッカーなどPCブラウザの拡張機能を使用
②Braveブラウザの活用
③iPhone・Androidのスマホアプリの活用
④FireTV Stick等でのDNS設定

いずれも技術的には可能ですが、あくまで非公式な手段であり、現在は対策済みで機能しないケースが大半です。

なお、TVer広告について知りたい方は「TVer広告とは?高い費用対効果が期待できる理由と仕組みを分かりやすく解説」にて解説していますので、ぜひご覧ください。

裏ワザ1:広告ブロッカーなどPCブラウザの拡張機能を使用

TVerのヘルプセンターには、「CMをスキップすることはできません」と明確に記載されています。 これは、TVerが広告収入によって運営されているためです。利用者は無料でサービスを享受できる代わりに、広告を視聴することが前提となっています。そのため、公式な機能として広告をスキップする選択肢は提供されていません。

Google ChromeなどのPCブラウザには、拡張機能として「AdBlock」や「uBlockOrigin」などの広告ブロッカーが存在します。広告ブロッカーは、ブラウザが通信する際に広告配信サーバーへのリクエストを遮断してWebサイト上の広告を非表示にするツールです。

現在、TVerのシステムは上記のような広告ブロッカーの拡張機能を検知する能力がアップグレードされています。そのため、拡張機能がオンになっているとTVerで「読み込みが終わらない」などの現象が発生してコンテンツを見られません。快適に見るために導入したはずが、逆にストレスが増える結果になりがちです。

裏ワザ2:Braveブラウザの活用

Braveは、標準機能として広告ブロック機能を搭載しているWebブラウザです。Braveを使用するとYouTubeなどの広告をカットできるため、近年人気を集めています。

一時期はTVerでも有効だとの声もありましたが、現在はBraveに対しても既に対策がなされている状況です。具体的には、BraveでTVerを開いてもCMのタイミングで再生がフリーズしてしまうなどの再生トラブルが発生します。

裏ワザ3:iPhone・Androidのスマホアプリの活用

App StoreやGoogle Play以外の非公式アプリや、広告ブロック機能を持つ特定のサードパーティ製アプリを使用する方法もあります。上記のようなアプリではアプリ内で通信をフィルタリングし、広告データを弾く仕組みが導入されています。

非公式アプリや広告ブロック機能を持つ特定のサードパーティ製アプリの仕様は、セキュリティの観点からおすすめできません。具体的には、以下のようなセキュリティリスクを被る可能性があります。

  • 不正なアプリを経由すると、ログイン情報や端末データが盗まれるリスクがある
  • 公式ストアの審査を通っていないアプリには、マルウェアが仕込まれている可能性がある

数分の広告を消すために、スマホ内の大切なデータを危険に晒すのは割に合いません。

裏ワザ4:FireTV Stick等でのDNS設定

Fire TV StickやAndroid TVなどの設定画面でDNSを「AdGuard DNS」などに書き換える方法もあります。具体的には、Fire TV StickやAndroid TVなどで設定される標準のDNSを変更して広告サーバーへのアクセスのみを拒否する仕組みです。上記の方法はTVerだけでなく以下のようにデバイス全体の通信に影響を与えるため、おすすめできません。

デメリット詳細
他の動画への影響Prime VideoやNetflixなど、他のアプリも正常に動かなくなる可能性がある
通信速度の低下DNSサーバーの応答速度によっては、ネット全体が重くなる
設定の手間専門知識が必要であり、不具合が起きた際に自分で直せないリスクがある

このように、たった一つのアプリの広告を消そうとした結果、デバイス全体が不調に陥るリスクがあります。上記のリスクを負ってもTVer側の対策により結局広告が消えないケースも多いため、労力に見合う効果は期待できないのが現状です。

TVerを広告なしにする非公式な広告ブロックをおすすめしない3つの理由

TVerを広告なしにする非公式な広告ブロックをおすすめしない3つの理由

TVerの広告を非公式な方法でブロックする行為には、以下のリスクが伴います。

  • ①TVer利用規約違反によるアカウント停止の可能性がある
  • ②ウイルス感染・情報漏洩などのセキュリティリスクがある
  • ③再生エラーで見たい番組が見られなくなる

実行する前に、上記のリスクを十分に理解しておく必要があります。

理由1:TVer利用規約違反によるアカウント停止の可能性がある

TVerの利用規約では、サービスの正常な提供を妨げる行為や、コンテンツを不正な方法で利用する行為が禁止されています。広告ブロックは、TVerの利用規約に抵触すると判断される可能性があります。規約違反が悪質だと判断された場合、アカウントの利用停止などの措置が取られる可能性もゼロではありません。

理由2:ウイルス感染・情報漏洩などのセキュリティリスクがある

広告をブロックするためにインストールするブラウザの拡張機能やソフトウェアの中には、悪意のあるプログラム(マルウェア)が含まれている危険性があります。信頼性の低いソフトウェアを導入すると、個人情報が抜き取られたり、デバイスがウイルスに感染したりするリスクが伴います。導入する際は、提供元が信頼できるかなどを慎重に確認しなければなりません。

理由3:再生エラーで見たい番組が見られなくなる

再生エラーで見たい番組が見られなくなる点も、非公式な広告ブロックをおすすめしない理由です。TVer側は、広告ブロッカーに対する検知システムを導入するなど対策を強化しています。そのため、無理に広告を消そうとすると「読み込み中のマークが回り続けて動画が始まらない」などの再生エラーが発生する可能性があります。

コンテンツの再生がエラーで止まると再読み込みをしても直らず、結局最初から見直さなければいけません。上記のような手間を考えれば、公式アプリで数十秒の広告を見る方が結果的に最短・最速でコンテンツを楽しめます。

なぜTVerの広告が大量に流れるのか?理由はサービスの仕組みにある

なぜTVerの広告が大量に流れるのか?理由はサービスの仕組みにある

TVerで広告が流れる理由は、広告収入のみで運営コストや番組制作費を賄う仕組みのサービスであるためです。ユーザー側の料金がない代わりにスポンサー企業が広告費を支払っているため、私たちは高品質なテレビ番組を無料で視聴できています。TVerの運営には膨大なコストがかかっており、私たちがCMを見る数分間は以下の費用を間接的に支払っていることになります。

  • コンテンツ制作費:番組を作るためのセット代、ロケ費用、編集費
  • 権利処理・出演料:タレント、脚本家、音楽使用料などの著作権料
  • サーバー・インフラ維持費:全国からのアクセスに耐えうる巨大な配信サーバーの維持費

また、TVerは単なる見逃し配信ではなく、違法アップロードを撲滅する重要な役割も担っています。正規のルートで無料で番組を提供し、違法動画サイトへユーザーが流れるのを防いでいます。

TVerには広告なしの有料プランはない

現在、TVerには月額料金を払って広告を非表示にする有料プランは存在しません。YouTubeにおける「YouTube Premium」のような広告を有料で非表示にできる機能は、TVerに実装されていない状況です。

「お金を払ってでも快適に見たい」などのニーズは多いものの、TVerは民放キー局が共同で出資・運営している特殊なプラットフォームです。そのため、課金システムの導入には複雑な権利調整が必要になると言われています。

なお、各テレビ局が運営または提携している定額制動画配信サービスを利用すれば、同じ番組をCMなしで視聴が可能です。もし、特定のドラマやバラエティをストレスなく見たいなら、放送局に対応した以下のサービスを使うのがおすすめです。

放送局主な配信サービス特徴
日本テレビHulu日テレ系ドラマのスピンオフ作品も豊富
TBS・テレビ東京U-NEXT(Paravi)国内最大級のラインナップで、TBSドラマが充実
フジテレビFODプレミアム独占配信のドラマやオリジナル番組が多い
テレビ朝日TELASA特撮や相棒シリーズなどテレビ朝日の作品に特化

実は96%の人がTVerの広告をスキップせずに見ている

TVerが公開している媒体資料等のデータによると広告の完視聴率は以下のように15秒広告で96%であり、全体を通しても9割を超えています。

広告の長さ視聴完了率
15秒96.0%
30秒95.2%
60秒93.4%

なお、仕様上の要因以外にも以下の項目もTVerの広告がスキップされにくい理由としてあげられます。

  • テレビCMに慣れている層が多く、抵抗感が比較的少ない
  • ドラマのいいところでCMが入るため、続きが気になって画面から離れられない
  • 前述したような再生エラーやウイルスのリスクを冒してまで消すメリットがないとユーザーが判断している

無理に広告を消そうと怪しいアプリを探し回り、設定に何時間も費やすのは時間対効果の観点から見ても本末転倒です。多くのユーザーは、数十秒から数分の広告時間を以下のようにポジティブな休憩時間として割り切っています。

  • ずっと画面を見続けるスマホ視聴で、目を休めるタイミングにする
  • トイレ、飲み物の補充、LINEの返信などを行う
  • 「次のシーンはどうなるんだろう」とワクワクを整理する時間にする

96%の人が普通に見ている広告を、リスクを背負ってまで消そうとする必要はありません。「広告が流れている間はスマホを置いて深呼吸する」くらいの余裕を持つのが、TVerを無料かつ安全に楽しみ続ける一番の秘訣です。

参考:ファクトブック|TVer

TVer広告が企業のマーケティングに強い理由

一方で企業のマーケティングにおいて、TVer広告は投資対効果が高いと評価されています。具体的に、TVer広告が企業のマーケティングに強い理由は、以下の2点です。

  • ①「スキップできない=確実に届く」認知獲得の強み
  • ③刈り取りではなくファン化に効く動画広告

他媒体の広告にはない強みがあるため、TVer広告は企業マーケティングにおいて検討の価値がある選択肢です。

なお、TVer広告のメリットについては「TVer広告のメリットとは?効果的な活用法と成功事例を解説します」でも詳しく解説しているため、ぜひチェックしてください。

理由1:「スキップできない=確実に届く」認知獲得の強み

認知獲得に強みがある点が、TVer広告の強みです。YouTubeなどの動画プラットフォームにおける広告上の課題は、スキップによってユーザーにみられない機会損失がある点です。しかし、TVer広告はスキップできない仕様により、以下のような他メディアの追随を許さない到達力を誇ります。

特徴詳細・メリット
90%超の完全視聴率ユーザーの90%以上が広告を最後まで視聴スキップされずに15秒〜30秒のフル尺で訴求できるため、ストーリー性のある商材やブランドメッセージの浸透に効果を発揮する

スキップされない仕様は、一見ユーザー負荷が高いように見えます。しかし、マーケティング視点では、TVerは確実に自社の広告をユーザーに届けられる価値の高い媒体と言えます。

理由2:刈り取りではなくファン化に効く動画広告

Web広告の多くは、今すぐに商品・サービスの購入を迫る刈り取り型が主流です。しかし、TVerの広告はテレビCMと同様に、ブランドのファンを作ることに適しています。TVer広告がブランドのファンを増やすのに適している理由は、以下のようなコンテンツの質にあります。

特徴詳細・メリット
高い没入感ユーザーは好きな番組を見たいと思って能動的にアクセスしており、集中力が高い状態で広告が流れるため、記憶に残りやすい
ブランドセーフティ違法動画や過激なUGCではなく、プロが制作した安心できるテレビ番組の合間に広告が配信される不適切なコンテンツの隣に表示されるリスクがなく、企業のブランドイメージが損なわれない

SNS広告で安く集客するよりも、TVerでしっかり動画を見せた方が結果的に商品の良さを理解した優良な顧客が増える可能性もあります。

まとめ

TVerの広告は公式にはスキップできませんが、PCではChrome拡張機能やBraveブラウザを使うことで非表示にできる場合があります。しかし、これらの方法は非公式であり、利用規約への抵触やセキュリティ上のリスクを伴うことを理解しておく必要があります。サービスの安定的な継続のためにも、広告の重要性を理解した上で利用することが望ましいでしょう。

TVer広告に少しでも興味のある方は、一度弊社までお問合せください。

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