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【イベントレポート】後発ブランドがコンビニで飛ぶように売れ続けた理由~開発と売り方の実践法~

2025年11月21日に開催されたウェビナーの内容を一部公開します!参加できなかった方や、ご興味のある方はぜひご覧ください。

1.SEEDER株式会社 パート(講演:吉冨 剛典氏)

SEEDER株式会社の吉冨氏による講演で、「後発でも飛ぶように売れる商品とは?」について説明されました。

1-1.  商品開発におけるよくある課題

多くの企業が以下の課題を抱えています。

  • トレンドに基づいた商品開発では市場に埋もれてしまう。
  • 突発的なアイデアは売れる根拠が作りにくい 。
  • 定量的なデータだけでは、そこから売れるアイデアが生まれにくい。

1-2. 先進的インサイトの深掘り:「トライブ」の定義

SEEDERでは「トライブ」を3〜5年先の未来を示唆する先進的な生活者と独自に定義しています。

  • 彼らは現状に満足せず、「もっとこうなったらいいのに」という強い潜在的な違和感:「義憤」を持っている生活者です。
  • 顕在化しているニーズではなく、潜在的な「義憤」を捉えることが、新しい市場や顧客を生み出す製品やサービスを生み出す鍵となります。

1-3. トライブの事例紹介

トライブの価値観を深掘りすることで、近未来にマスユーザーにヒットする新規性と根拠のある商品開発が可能になります。

トライブ名特徴・インサイトマス化の事例とビジネスチャンス
ドクターシューマー完全栄養食品などを活用し、効率的に体調管理をする生活者。仕事のパフォーマンス最大化のために、1日8食に分けて摂取(義務食)し、娯楽的な食事(娯楽食)に資源を投下する 。完全栄養食がコンビニで普及し、「義務食」「娯楽食」が進む。
ネオノマド東京と地方などを移動しながら暮らす多拠点生活者。創造的なことをする時間(「出島時間」)を意識的に作っている 。リモートワーク化が進んだことで変化が加速。副業解禁やマイクロ企業化といった根本的な働き方の変化が根底にある。
オンライン・フリマー服や家電、化粧品などの消耗品を買う時でも、売る時の値段(リセールバリュー)を考えて消費を行う生活者。2022年には一般の多くの人が「売ることを前提とした消費行動」を取るトレンドに。固定資産(車、家)のリセールバリューを考える考え方が消費財にも及んできている。
マインドチューナー瞑想などを日課とし、外的な要因は変えられないため、日常生活の中に自分の気持ちを上げるための「小確幸」を用意する。心の健康(メンタルヘルス)の重要性が注目されており、「心の状態が目に見える」ことへのニーズがある。
中医ガール中国の伝統的な医学、漢方といったものを美容に活用する中国の若い女性。年齢を重ねると、自分の理想100%の外見に近づけることが難しくなってくる。体温を下げずに健康を維持し、「内面から溢れるような美」を重視している。

1-4. トライブ活用の戦略

トライブは人数が少ないため、彼らを直接ターゲットにするのではなく、「トライブの持つ価値観をヒントに、マスに受ける商品コンセプトを磨き上げる」ことが重要です。

  • 「トライブの持つ価値観をヒントに、マスに受ける商品コンセプトを磨き上げる」ことが重要
  • マスユーザーは平均的な考え方で行動するのに対し、先進生活者「トライブ」はマスユーザーに比べて課題意識が強いため「なんで自分がそういう選択をしたのか」を言語化でき、深掘り調査に適しています。

以上、SEEDER株式会社のパートでした。

2. 朝日放送グループホールディングス株式会社 パート(講演:藤田 謙太郎氏)

朝日放送グループホールディングス株式会社の藤田氏による講演で、「商品を「現実的に」売り続ける方法」について説明されました。

2-1.  短期間で売上を出すための必要十分条件

戦略的に開発された商品(SEEDER社のパート)が「必要条件」とし、それに加えて以下の2つが「十分条件」として必要とされます。

  • すでにファンが複数いることを対外的に公表できる仕掛け(SNSアカウントのフォロワー)。
  • まず一度買ってもらう仕掛け(ターゲティングされた広告)。

2-2. 戦略①:フォロワー数を急増させることで「人気」を演出する

短期間で売上を出すためには、まずSNSアカウントのフォロワーを最初から増やすことが最も手っ取り早く、販売促進の土台となります。

  • 心理的効果
    フォロワーが多いアカウントを見ると、ユーザーは「この商品は人気があるんだ」「すでに知っている人がこんなにいる」と感じ、購買に至るまでの不安や迷いをスキップさせる「破壊力」があります。
  • 具体的な手法
    当社(デジアサ)の事例では、SNS広告とキャンペーン(プレゼント企画など)を組み合わせて短期間でフォロワーを急増させています。キャンペーンで集めたフォロワーを逃さないよう、ターゲットが見たいと思える良質な投稿(コンテンツ)を継続して出すことで、ファン化させています。
  • ブランド認知との関係
    大手企業のようにブランド認知がすでにある場合は、地道な運用でも問題ありませんが、高発ブランドは初期のフォロワー急増が不可欠です。
  • 推奨アクション
    広告を打つ前に、フォロワー1万人程度と、20本程度の投稿物がある状態をガッと作り上げることが短距離で勝つための秘訣です。

2-3. 戦略②:ターゲティングされた広告で「購買」を促す

フォロワーベースを作った後は、まず一度買ってもらうための仕掛けが必要となります。

  • SNS広告の優位性: ターゲティングが非常に細かくできるSNS広告が、最も経済合理性が高く、コスパが良い仕掛けである。
  • ターゲティングの重要性: 年齢、居住地、性別だけでなく、興味関心まで細かく設定することで、商品を本当に欲しい人(例:砂漠で喉が渇いた人)に広告を届けることが可能になります。
  • 有効なクリエイティブ: テレビCMのようなスタイリッシュなクリエイティブはSNS広告では効果が薄いです。SNS広告では、1回見てクリックさせることに特化したクリエイティブ(動画など)が必要です。
    • 広告の構成(6コマ戦略): 商品の宣伝から入らず、ユーザーの課題を喚起し、自分ごと化させることが重要です。
      1. スロットマシンを止める要素(フック)
      2. 自分ごと化させるフェーズ:「これって俺/私に関係あるよね?」。
      3. 欲しい理由を訴求するフェーズ
      4. とどめに商品の説明
  • 事例(デンタルフロス販売の会社): 「老後の後悔」というユーザーがデンタルフロスを買わないといけない理由を7割の尺を使って費やし、最後の3割で商品を紹介することで、ユーザーを「欲しい」という気持ちに誘導しています。

以上、朝日放送グループホールディングス株式会社のパートでした。

3.  質疑応答

はてな

Q:アカウント育成の支援プランは既にありますか?
A:「この期間に、これだけの投稿本数とフォロワー数を獲得します」と、フォロワー数をコミットして、デジアサが運用を全て行います。

Q:ベストな投稿頻度は?
A:最初は垂直立ち上げとして20本程度を一気に出し、その後は月何本かずつ追加していくイメージです。

Q:会社アカウントと個人アカウント、どちらが良い?
A:厳密にはどちらでも良いですが、人っぽい要素があった方がファンになりやすいです。

Q:フォロワー数と売上の予測は立つか?
A:フォロワー数だけでは予測は難しいですが、フォロワーが一定の敷居値を超えた上で、広告の運用を回すことで相関が出てきます。予測を立てるために、まずは小さな金額で1ヶ月程度広告を回してみて検証することが多いです。

イベント概要

日時:2025年11月21日(金)14時~15時 

タイトル:後発ブランドがコンビニで飛ぶように売れ続けた理由~開発と売り方の実践法~

内容: 【第1部】後発でも飛ぶように売れる商品とは?
    【第2部】商品を「現実的に」売り続ける方法

各社問合せ先:
■朝日放送グループホールディングス株式会社
https://digima.asahi.co.jp/contact/

■SEEDER株式会社
https://seeder.seedata.jp/contact/

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