デザインやブランディングにおいて、最も重視している事は形そのものではなく、その形や結論に至るまでのプロセスです。
内在的な課題を抽出し、それを解決した先に、顧客とユーザー双方にとってのメリットを生むこと、より良い体験へと繋げることが本質であると考えています。
ケースに応じて適切なプロセスで設計し、妥協のないゴールを目指しています。

一例として、輸入車、ボート・ヨット等を扱うディーラー様からご依頼をいただいたウェブ案件の話です。
その頃はまだクラシカルデザイン全盛で、とにかくカッコイイ、クールなサイトを制作してほしいという要望でしたが、扱う商品が非常に高価なこともあり、まずは入念なユーザー分析を行いました。

ペルソナが定まると多くのアイデアが浮び、様々な提案をしているうちにロゴやグッズも含めたブランディングまで任されることになりましたが、後に大反響を生む結果となり、とても嬉しかったのを覚えています。現在のメソッドを築く礎にもなったプロジェクトでした。

AIによる多様なツールの台頭で、基本的な工程は誰でもできるようになっていく反面、激化する競争の中でサービスが生き残っていくためには、マーケティングにも高度なデザイン戦略を取り入れていかなければなりません。

エンドユーザーの感性は日々アップデートされ、従来の模倣的な戦略はすぐに機能しなくなるため、常に新しくロジカルなUX戦略が求められるようになっています。

このような背景から、多くの企業でUXへの意識が高まる傾向にあり、それ自体は良い事なのですが、無理にインハウスでの対策を推し進めることで、組織に混乱を招いてしまう事例も少なくありません。
良い戦略を実現するためには、適切なスキルを持ったデザイナーが関わり共創していくことが重要です。
是非お気軽にご相談ください。