YouTube Shortsの基本!特徴や作り方と活用するメリットを紹介
2020年9月からYouTube Shortsが開始されましたが、どのような特徴や機能、メリットがあるか把握していない方も多いでしょう。
YouTube Shortsをうまく活用すれば、非常に強力なコンテンツマーケティングのツールとなり得ます。
そこで今回は、YouTube Shortsの基本情報や特徴、作成方法について紹介します。
メリットやデメリットについても解説するので、これからYouTube Shortsを始めようとしている方は、ぜひ参考にしてください。
YouTube Shorts(ショート動画)とは
YouTube Shortsは、最長60秒の短い動画を中心とした新たな動画プラットフォームです。従来のYouTubeとは異なり、縦型の動画が主流で、スマートフォンでの視聴が前提とされています。
気軽に動画を作成・投稿できる点が特徴で、専用のタブもYouTubeアプリ内に設けられており、動画はスクロールやタップ、クリックで切り替えられるため、興味がない動画は素早くスキップし、次のコンテンツへ簡単に移れるのが特徴です。
また、編集から投稿までをひとつのスマホアプリ内で完結させることが可能です。YouTube Shortsは、手軽さと使い勝手の良さを兼ね備えた動画プラットフォームとして、多くのユーザーに新たなエンターテインメントとコミュニケーションの場を提供しています。
YouTube Shortsの主な特徴
YouTube Shortsには主に以下の4つの特徴があります。
● 動画制作から投稿までスマホで完結できる
● 時間は最大60秒
● 画面サイズは縦型9:16
● 次の動画はスクロールで自動再生
それぞれ詳しく解説します。
動画制作から投稿までスマホで完結できる
YouTube Shortsは、スマホ一台で簡単に撮影から投稿までできる動画プラットフォームです。この手軽さが、多くのユーザーに新しいコンテンツ作成の場を提供しています。投稿方法も非常に簡単で、以下の流れで行えばすぐに投稿できます。
- YouTubeアプリをダウンロードし、ログイン
- ホーム画面の「+」マークから「ショート動画作成」を選び、動画の秒数や音楽を設定
- 撮影は画面の赤丸部分を押す。音楽が流れるので、それに合わせて動画を撮影
- 編集機能も充実しており、音楽の変更や速度調整、カメラの切り替えなどが可能
- キャプションにタイトルと「#shorts」を追加して投稿
これで、ショート動画の作成から投稿までがスマホ一台で完結します。
時間は最大60秒
YouTube Shortsは、最大60秒の時間内で動画投稿が可能です。この60秒という制限は、視聴者が多様なコンテンツに手軽に触れられるように設計されており、待ち時間や移動中などの「すき間時間」にも動画を楽しめます。
また、評価やコメントも可能で、短い時間ながらも視聴者とのコミュニケーションが可能です。ただし、クリエイターは短い時間内で視聴者の注意を引く高いクリエイティビティが求められます。
画面サイズは縦型の9:16
YouTube Shortsの画面サイズは9:16の縦型アスペクト比で設計されており、スマホでの手軽な視聴体験に最適といわれています。縦型動画は片手で簡単に操作でき、スクロールするだけで次の動画に移れるため、ユーザーはストレスなく楽しむことが可能です。
また、縦型の特徴として「没入感」が挙げられ、視聴者はその場にいるかのような感覚になれるのが特徴です。さらに、縦型動画は視聴者が動画のコンテンツに集中しやすいため、短い時間でも多くの情報や印象をYouTube Shortsでは与えられるでしょう。
次の動画はスクロールで自動再生
YouTube Shorts動画の自動再生機能は、ひとつの動画が終わると、次の動画が自動的にスタートする仕組みです。この機能は、視聴者が手間をかけずに連続して動画を楽しめるように設計されています。
とくに、YouTubeがおすすめする動画や、フォローしているクリエイターの新作などが優先される場合が多いです。また、自動再生される動画はYouTubeのアルゴリズムによって選ばれるので、必ずしも視聴者が興味のある内容が提供されるわけではありません。
これらの点を考慮しながら、自動再生機能を賢く活用しましょう。
YouTube Shortsを企業が活用するメリット3つ
YouTube Shortsを企業が活用すると、主に以下の3つのメリットが享受できます。
● 幅広い年齢層にアプローチできる
● チャンネル登録者獲得につなげやすい
● コンテンツ制作の負担が小さい
それぞれ詳しく解説します。
幅広い年齢層にアプローチできる
YouTube Shortsは、幅広い年齢層 に受け入れられているプラットフォームです。そのため、企業はYouTube Shortsを活用することで、特定の年齢層に限らず多くの人々にサービス、ブランドメッセージを効率的に訴求することが可能です。
さらに、多様な視聴者層が存在するため、さまざまなマーケティング戦略やプロモーションを展開しやすくなります。
チャンネル登録者獲得につなげやすい
YouTube Shortsは、チャンネル登録者数を増やす有効な手段といえます。アルゴリズムにより、関心のあるユーザーにおすすめ動画として表示されるため、登録者が少なくても新規視聴者を引きつけやすいです。
さらに、Shorts動画は視聴者が気軽にクリックできるハードルの低さがあるため、そのままチャンネル登録につながるケースもあります。このように、YouTube Shortsは登録者獲得において非常に効果的なツールといえるでしょう。
コンテンツ制作の負担が小さい
YouTube Shortsは、スマホだけで簡単に作成・投稿できるのが特徴です。この手軽さによって、多忙な方や動画制作が初めての方でも取り組みやすくなっています。YouTubeの公式アプリを活用することで、撮影から編集、そして投稿までをスムーズに行えるため、コンテンツ制作にかかる時間や手間が大幅に削減されるでしょう。
YouTube Shortsのデメリット
YouTube Shortsのデメリットは、視聴者がすぐに他の動画に移る可能性が高いことです。短い動画形式が特徴のYouTube Shortsでは、視聴者が動画を長く視聴する意志が低く、冒頭の数秒で興味を引かないと、容易に次の動画にスワイプされてしまいます。
これは、通常のYouTube動画よりも厳しい条件のため、動画冒頭でのインパクト作りがより重要となります。
YouTube Shortsの動画の作り方と投稿方法
YouTube Shortsのメリット・デメリットを把握できたところで、ここからは作成方法と投稿方法をご紹介します。
動画の作成手順
YouTube Shortsの動画を作成する際の手順は非常にシンプルで、以下の手順で行えます。
- YouTubeアプリにログインし、動画の下部にある「作成」ボタンをクリック
- 「ショート動画として編集」を選択し、ショート動画の作成画面を開く(注: 一部のクリップには元の動画で制限がかかっている場合があります。)
- 右上の「15秒」をタップすると、最大60秒まで録画が可能(長押しで録画開始、再タップで録画終了)
- 不要な部分は「元に戻す」アイコンで削除(削除したクリップを再追加する場合は「やり直し」アイコンをタップ)
- 「閉じる」アイコンをタップし、「やり直す」か「下書き保存」を選択してカメラ機能を終了
以上で動画作成は終了です。
作成した動画の投稿方法
YouTube Shorts動画の投稿も非常に簡単です。以下の流れで投稿を行います。
- 完了アイコンをタップして動画のプレビューを行い、必要な編集や加工を施す
- 編集が完了したら「次へ」ボタンを押す
- 動画詳細の入力画面で、タイトル(最大100文字)、プライバシー設定(公開、非公開、限定公開)、「視聴者層を選択」で動画が子ども向けかどうかを選ぶ
- 「ショート動画をアップロード」をタップ
これで動画が公開され、一連の流れが完了となります。
YouTube Shortsの動画作成のポイント
最後に、YouTube Shortsの動画作成のポイントを3つ紹介します。これらのポイントをしっかりと抑えることが、YouTube Shortsでの成功の近道になるでしょう。
冒頭3秒で興味を引く工夫をする
YouTube Shortsでの成功において非常に重要なのは、動画冒頭3秒です。視聴者が多くの動画を見る中で、この短い時間内に興味を引くことができれば、動画全体を視聴してもらえる可能性が高まります。
逆に、最初の数秒で興味を引かなければ、視聴者は次の動画へ簡単にスワイプしてしまうでしょう。冒頭3秒で何か特別な要素や驚くような内容を加え、視聴者の注意を引きつける工夫が必要です。
短い動画ならではの独自性と興味を引く内容で、視聴者に「この動画は見る価値がある」と感じさせましょう。
テーマや伝えたいことを明確にする
YouTube Shortsには、明確なテーマやメッセージが不可欠です。視聴者は短時間で多くの情報を取得するため、何を伝えたいのかがはっきりしていないと、動画の内容が伝わりづらく、離脱の原因となってしまいます。
テーマを明確にすることで、動画の方向性が鮮明になり、視聴者もその動画で何が得られるのかを即座に理解できます。さらに、テーマが明確であれば、それに沿った効果的なビジュアルや編集が可能になり、動画の質も高められるでしょう。
チャンネル内で構成を統一する
チャンネル内で構成を統一することも重要なポイントです。チャンネル内で構成を統一すると、視聴者にとって親しみやすいブランドイメージが形成され、リピート視聴が促されます。
また、統一感があると、視聴者はチャンネル全体に何を期待できるのかがわかり、より高いエンゲージメントを獲得できるでしょう。
具体的には、ビジュアル要素(色使い、フォント、ロゴなど)から編集のスタイル(トランジション、テキストの表示方法など)まで一貫性を持たせることや、動画の冒頭や終わりに同じような挨拶やキャッチフレーズを入れることで、視聴者の記憶に残りやすくなります。
まとめ
YouTube Shortsは、手軽にコンテンツを作成・投稿できるプラットフォームとして注目されています。企業にとっては、短い動画ながらも高いインパクトを出し、新規ユーザーを獲得するための強力な導線として機能することでしょう。
とくに、動画の冒頭3秒で視聴者の興味を引く工夫、テーマやメッセージの明確化、そしてチャンネル内の構成の統一が成功の鍵です。ぜひ、今回の記事を参考に、YouTube Shortsを活用してみてはいかがでしょうか。