YouTubeマーケティングとは?成功に導くためのポイントも解説
YouTubeは、日本でも多くのユーザーに利用されている動画共有プラットフォームです。スマートフォンの普及によってどこでも気軽に動画が視聴できる環境が整ったことで、YouTubeの利用者は増加傾向にあります。それに合わせて、企業ではマーケティングにYouTubeを活用するケースも増えました。
数あるマーケティング施策の中でも、YouTubeマーケティングの需要は高まっています。
そこで今回は、YouTubeマーケティングを活用するべき理由や効果的な手法、成功させるポイント、注意点などについてご紹介します。YouTubeマーケティングを成功させる秘訣がわかるので、ぜひ参考にしてください。
YouTubeマーケティングとは?
YouTubeを活用して自社の商品・サービスを効率良く認知を獲得し、販売する仕組みを作ることをYouTubeマーケティングと呼びます。
例えば、自社の商品・サービスを紹介する動画を作ってYouTube上で発信すれば、一度に多くの人に認知してもらうことが可能です。
動画は自社の事業内容やオフィスなどの紹介にも活用でき、企業のイメージアップやファンの創出といった効果にも期待できます。動画を配信するだけではなく、YouTube上に広告を出稿して自社や商品・サービスをアピールすることも可能です。
企業がYouTubeマーケティングを活用するべき理由
YouTubeマーケティングを活用するべき理由は、幅広い世代にアプローチできる手段として需要が高まっているからです。2007年から日本語に対応したYouTubeですが、それをきっかけに日本でも急速に流行していきました。インターネットやスマートフォンの普及、テレビ・ゲーム機など幅広いデバイスからYouTubeが視聴できるようになったことで、YouTubeの利用者数は増加傾向にあります。
Googleの日本法人によると、2023年5月時点でYouTubeの国内月間アクティブユーザー数(18歳以上が対象)は7,120万人を突破しました。年代別の利用率は20代が最も多く占めますが、そのうち2,000万人以上は45~64歳のユーザーであり、幅広い世代がYouTubeを利用していることがわかります。
とくに、YouTubeは性別や年齢問わず国内外で多くのユーザーに利用されています。
自然とアクセスが集まる媒体だからこそ、マーケティングでの活用が注目されているのです。
YouTubeマーケティングを成功に導くためのポイント
YouTubeマーケティングを成功に導くためには、準備や実践開始後の取り組みなどが重要となります。ここでは、押さえておきたいポイントを解説していきます。
しっかり戦略設計を行う
どのような動画コンテンツ・チャンネルを運用していくのか、しっかり戦略を設計することが大切です。設計段階で、動画の内容やターゲットとなる視聴者、コンテンツの独自性などを明確にしましょう。目的や戦略が不透明なままだと、動画コンテンツやチャンネルに統一性がなく、期待する成果が得られない可能性があります。
また、Googleが提唱する3H戦略を押さえるのが効果的といわれています。3Hとは、コンテンツをHero(ヒーロー)・Hub(ハブ)・Help(ヘルプ)の3つに分類して展開していく戦略のことです。
- Hero:認知拡大を目的に、大勢の人に興味を持ってもらえる話題性の高いコンテンツ
- Hub:コンバージョンにつなげることを目的に、商品・サービスなどの魅力をアピールするコンテンツ
- Help:ブランドの価値向上や信頼の成熟などを目的に、ユーザーの疑問・ニーズに応えていくコンテンツ
これらのコンテンツを組み合わせながら、適切なタイミングで動画を配信することでマーケティング効果を高めることが可能です。
KGIやKPIを明確にしておく
YouTubeマーケティングに取り組むにあたって、KGI(重要目標達成指標)とKPI(重要業績評価指標)をはっきりさせておきましょう。KPIを設定すれば、認知拡大や購入・問い合わせの増加など、狙っている目的の達成度を把握できます。
KGIは、最終的に達成したい目標のことです。
中間目標であるKPIを決める上でも重要な指標となります。
KGIやKPIが決まることで、目標に向かってブレずにYouTubeマーケティングを展開していくことが可能です。どちらも目標の達成度を測るための指標なので、数字を用いて具体的に設定することが重要となります。
以下の記事では、YouTube運用におけるKPIの設定方法について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
参考:YouTube運用におけるKPIの設定方法を徹底解説!設定時の注意点も解説
長期的にPDCAを回していく
マーケティングを成功させるポイントとして、結果の有無に関係なく長期的に継続することが求められます。競争が激しく成果が出ないときもありますが、継続的な動画配信によりアルゴリズムから高く評価される可能性があるでしょう。
また、PDCAを回していくことも重要です。動画の企画・実行・効果測定と評価・評価に応じた改善や対策を繰り返していくことで、コンテンツの質が向上していきます。
その結果、YouTubeマーケティングで成果が出やすくなるでしょう。サイクルを回す中でのトライ&エラーの繰り返しが精度向上につながります。
マーケティング支援サービスを活用する
YouTubeマーケティングの支援サービスを使うことも、成功に導く手段となります。マーケティングはデータの収集と分析が重要です。
公式の分析ツールであるYouTube アナリティクスアナリティクスをはじめ、分析・解析に活用できるツールは多くあります。これらのツールを活用すれば、精度の高いデータ分析が可能です。
他にも、コンサルティングや運用代行ができる支援会社も多数あります。動画やYouTubeマーケティングの知識が乏しい企業や動画制作・チャンネルを運用するための社内リソースが足りない企業は、活用を検討してみると良いでしょう。
YouTubeコンサルについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
参考:YouTubeコンサルとは?費用相場や利用するメリットなどを解説!
YouTubeマーケティングを実施するメリット
企業がYouTubeマーケティングに取り組むことには、メリットがあります。
具体的なメリットは以下のとおりです。
的確にターゲティングできる
YouTubeでは、動画の視聴状況からあらゆるデータを得ることができます。
公式分析ツールであるYouTube アナリティクスからは、視聴者の性別、年齢などの属性情報から動画を見た合計数といった情報を取得することが可能です。他にもデータ分析に役立つツールは数多くあるので、組み合わせて活用するのも良いでしょう。
視聴者に関する情報を収集して分析を行うことで、的確なターゲティングによって効果的にチャンネルや動画広告の運用が可能となります。
成果を出すためには、配信する動画のクオリティも重要です。データからユーザーの反響が良い動画・悪い動画の傾向などを把握し、ターゲットが興味を持つ動画を制作できれば、マーケティングの成功率は格段に上がるでしょう。
動画自体が資産形成につながる
動画自体が自社の資産になることも、YouTubeマーケティングのメリットです。
例えば、自社チャンネルに動画をアップすれば、非表示や削除をしない限り、ユーザーに視聴してもらえます。つまり、追加費用をかけることなく宣伝することが可能です。
良質な動画はユーザーに何度も視聴されるので、継続的に利益を生み出してくれる可能性があります。また、商品・サービスの使い方、活用術などの動画を公開すれば、マニュアルやFAQなどの役割を果たしてくれるのもメリットです。動画を見れば疑問や問題が解消されるので、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
他の媒体への流入を促しやすい
動画は短時間で多くの情報を伝えられ、訴求力が高いという特徴があります。
この特徴を活かして、企業サイトや自社ブログ、SNS、ECサイトなど、他の媒体への流入を促すことが可能です。
YouTubeの場合、動画に自社サイト・販売ページなどのリンクを埋め込むことができます。
動画を視聴して興味を持ってくれたユーザーを直接他の媒体に誘導できれば、CV率や売り上げのアップに期待できるでしょう。誘導先のコンテンツを充実させれば、サイトの滞在時間も延ばせます。
YouTubeでは、アノテーション機能を使えるのも強みです。アノテーション機能とは、動画を再生したまま関連コンテンツにアクセスできる機能となります。
他にも、動画の終わりに「詳しくはWebで」などのCTAボタンを設置すれば行動喚起を促せるので、クリック率を高めることが可能です。
成果や結果を把握しやすい
YouTube アナリティクスといった解析ツールを使えば、公開している動画のパフォーマンスをタイムリーで監視・測定できます。再生回数・視聴率・クリック数・CV率などの指標が可視化されるため、成果や結果を把握することが可能です。
データから導き出された成果・結果をもとに、戦略の最適化や改善に取り組めば目標達成につなげることができます。視聴状況や視聴者の情報を把握しやすいので、ターゲティングや動画の内容などを見直すきっかけになり、より良いYouTubeマーケティングを実行できるようになるでしょう。
また、以下の記事ではYouTube アナリティクスで見るべき指標を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
参考:YouTubeアナリティクスで最低限おさえたい6つの指標
YouTubeマーケティングの効果的な手法
主な手法には、自社チャンネルの運用・YouTube広告の利用・インフルエンサーの活用の3つがあります。
目的や期待する効果に合わせて、自社に適した手法で実践していくことが大切です。ここでは、各手法の特徴を確認していきましょう。
自社チャンネルの運用
自社でチャンネルを開設し、動画の配信を通じて商品・サービスや企業をアピールしていく手法です。狙いたいターゲット層に合わせて定期的に動画をアップしていくことで、チャンネル登録者数やファンの獲得につながります。
商品・サービス、企業の紹介をはじめ、商品の使い方・活用術を伝えるHow to動画、キャンペーンの告知など動画はさまざまな用途に活用できます。
登録者数やファンを増やすためには、ユーザーが興味・関心を示す動画を投稿する努力が必要です。
自社チャンネルの運用は、成果が出るまで時間がかかる点がデメリットになります。
そのため、短期的な効果は期待できないことを理解しておきましょう。また、チャンネルを運用するためには、動画マーケティングと動画制作の知識・スキル、人的リソースも求められます。
YouTube広告の利用
YouTubeに広告を出稿し、認知度の向上やコンバージョンにつなげる方法もあります。YouTubeの場合、さまざまな形式で動画を掲載することが可能です。
例えば、動画広告であればユーザーが動画を再生する前後や途中・検索結果・関連動画欄・ホーム画面の上部に表示できます。バナー広告やユーザーが直接アクションを起こすことに特化したダイレクトレスポンス広告・アクションキャンペーンでの出稿も可能です。
広告の掲載場所・表示させたいターゲット・配信頻度などは細かく設定できます。
さらに、広告費も予算に合わせて調整することが可能です。
広告は自動的に露出する機会が増えるので、認知度やCV率の向上に期待できることがメリットです。ただし、自然検索の流入を増やしにくいこと、配信枠の取得がオーディション形式なので、競合よりも高額な入札が必要になるといった注意点があります。
インフルエンサーの活用
インフルエンサーに自社製品・サービスのプロモーションやレビューを依頼する方法もあります。インフルエンサーは社会的影響力を与える人物であり、独自にファンを獲得しています。
そのため、商品・サービスの紹介を通じて、今までアプローチできていなかった新たなユーザーに認知してもらえる可能性が高いです。
自社のターゲット層に近いYouTuberやインフルエンサーに案件を依頼することで、認知度の拡大や新規顧客の獲得、購買促進などの効果が高まります。
ただし、虚偽や消費者に誤解を与えるPRを行うと、炎上や意図せずに景品表示法に違反する恐れがあるので注意してください。
また、企業とインフルエンサーの間でアピールしたい部分や目的など認識のズレが生じると、目標を達成できない可能性もあります。
目標達成につなげるためにも、依頼するインフルエンサーは慎重に選び、企画内容を正確に共有することが大切です。そして、動画の内容に問題がないか確認し、インフルエンサーと企業で共同して動画を完成させましょう。
また、以下の記事ではインフルエンサー施策での成功事例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
参考:インフルエンサー施策で成功した事例8選|有効な活用方法を学べ
YouTubeマーケティングを実施する際の注意点
メリットの多いYouTubeマーケティングですが、実施するにあたってデメリットがあることも知っておきましょう。ここでは、実施する際の注意点について解説していきます。
参入するジャンルによっては競合が多い
YouTubeでは、ジャンルによってはすでにレッドオーシャンとなっているケースがあります。
競合が多いジャンルや大手企業が市場を占領しているジャンルでは、なかなか成果を上げられない可能性もあるでしょう。
しかし、YouTubeマーケティングはWebサイトやオフラインの店舗と比べると、競争率は低めです。集客や採用を目的にYouTubeを活用するのであれば、これから参入する人にもチャンスはあります。
しかし、どのジャンルにも競合は存在するので、競合との差別化を図るためにも、チャンネルの方向性や再生回数が伸びている動画の特徴など、競合分析をしっかり行いましょう。
長期的に運用していく必要がある
参入のハードルは低いものの、成果を上げるには長期的な運用が必要です。
チャンネルを開設して本格的に運用するまでにも、それなりの準備期間が必要となります。
また、動画をアップしたからといってすぐに成果につながるわけではなく、ある程度時間を待たなければなりません。自社チャンネルを成長させて継続的に成果を上げていくためには、地道にコンテンツを作成し、定期的に配信することが重要です。
広告の出稿やインフルエンサーの活用であれば、チャンネル運用と比べて短い準備期間で済む可能性があります。
しかし、継続的に成果を出していくためには改善を繰り返しながら広告を出稿し続けることや、チャンネルの運用を併用するなど工夫しつつ、長期的に取り組まなければなりません。
トレンドが変わりやすい
YouTubeにもトレンドが存在します。トレンドを取り入れることができれば、動画の再生回数やチャンネル登録者数が増え、マーケティングの成果の実現につながるでしょう。
しかし、YouTubeはトレンドやアルゴリズムが頻繁に変わります。
そのため、どのようなコンテンツが成功しやすいのか予測が困難であり、常に試行錯誤の繰り返しとなるでしょう。
YouTubeマーケティングでは成功事例が多くありますが、過去の事例と現在のトレンドが合致するとは限りません。したがって、こまめに調整や戦略を練り直しつつ、取り組んでいく必要があります。
炎上のリスクがある
YouTubeマーケティングを実施する際は、炎上にも注意が必要です。動画の内容や発言次第で、視聴者から反感を買ってしまう恐れがあります。
動画は拡散力が高いため、炎上すると事態の収拾にかなりの時間を要する可能性があるでしょう。YouTubeのコメント欄だけではなく、X(旧Twitter)やInstagramといった他のSNSにも拡散や批判的なコメントで対応が必要となる可能性があります。
場合によっては、誹謗中傷の電話やメールなど、企業に直接被害が出てしまうケースも珍しくありません。
一度でも炎上すれば、企業のイメージダウンや大きな損失につながり、信用の回復にも長い時間がかかります。コンプライアンスに注意して、誰もが楽しめる動画を作りましょう。
YouTubeマーケティングを利用して顧客を獲得しよう!
YouTubeは利用者が多いため、動画や広告を配信することで認知拡大やコンバージョンにつながるチャンスを増やすことができます。今後も動画市場は拡大が見込まれているので、需要はさらに高まるといえるでしょう。
時代の波に乗ってマーケティングを成功させたいのであれば、YouTubeマーケティングの活用は外せないものとなります。きちんと理解した上で活用し、顧客の獲得やCV率の向上につなげていきましょう。
YouTubeについてさらに詳しい相談は、画面上の「無料相談」より受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。