【緊急提言】2025年 企業のSNS運用の位置づけが大きく変わります
こんにちは
朝日放送コンテンツマーケターの藤田謙太郎です。
今回のメルマガでお伝えしたい内容はとてもシンプルです。
2025年、企業のSNS運用の位置づけが大きく変わります!という内容です。
SNSは、主にYouTube、TikTok、Instagramを指します。
これは「SNSプラットフォームのアルゴリズムが劇的に変わります!」というお話ではありません。
2024年、様々な企業のSNS支援をさせていただきましたし、ありがたい事に本当に多くのご相談を頂戴しました。改めて感謝申し上げます。
ありがとうございました。
その中で、SNSアカウントを使って結果を出している企業とそうではない企業に「ある明確な違い」を見つけました。
その違いとは「その企業にとってのSNSアカウントの位置づけ」です。
成功している企業は、SNSアカウントを拡散ツールとして使っていない!
YouTube、TikTok、Instagramをうまく使い、採用・売上・認知向上で成果を出されている企業に共通されている事の1つが「SNSアカウントを拡散ツールとして使っていない」です。
※インフルエンサー施策を除いて
具体的に申し上げますと、成功している企業は、投稿をバズらせてSNSアカウントを通して多くの方に知ってもらおう、としていないのです。では、これら企業はSNSアカウントをどういうツールとして使用しているのか?
それは「第2のWebサイト」として使用しています。
第2のWebサイトは、当社の造語です。
分かりやすく言うと「こちらから拡散させるツールではなくて、向こうから来てくれる人に情報を見てもらい、自社に対する印象を変えてもらうツール」です。
皆さんの企業もWebサイトはお持ちだと思います。
Webサイトを創ったとしても、アクセス数がいきなり集まるわけではないという事はもうご存知だと思います。Webサイトは、実態的には、向こうから来てくれた人に対して自社の事を知ってもらうツールとして活用している企業がほとんどだと思います。
SNSアカウントも、このWebサイトと位置づけは全く同じという事です。
では、なぜ成功している企業は、投稿をバズらせてSNSを通して多くの方に知ってもらおうとしていないのか?
その理由は、バズは狙ってできるものではなく、達成されたとしても関係無い人に届いているだけで、自社が本当に届けたい人には届いていないという事を、これら企業はもう分かっているからなんです。
では、なぜ第2のWebサイト、つまり向こうから来てくれた人に対して自社の事を知ってもらうツールとしてSNSアカウントを位置付けているのか?これも答えはシンプルです。
「Webサイトの限界」がここ数年、特に顕著になっているからです。
Webサイトの限界とは?
今までもこの潮流ははっきりあったのですが、2024年、大きく加速したと私は思います。
そして、2025年、この動きはもっと加速し始めます。
それがこのブログのタイトルの「2025年、企業のSNS運用の位置づけは大きく変わります」にリンクする部分です。
Webサイトの限界、それは特に若年層が「Webサイトは表面的にさらっとした見ないツール」となっているという事です。
これは30代以下をターゲットとしたビジネスをされている方や採用に力を入れたい方によく聞いていただきたいのですが、今の30代以下は、Webサイトを表面的にさらっと見る人がどんどん増えているような気がします。すごく抽象的な言い方ですが、隅から隅までしっかりと読み込まない、という事です。
ではなぜ、Webサイトを隅から隅までしっかりと読み込まず、表面的にさらっとしか見ないのか?
答えは「そこに本音が少ないから」です。
SNSが普及した事で、多くの生活者の意思決定の根幹に「本音の情報で判断する」というプロセスが組み込まれました。これは何かを購入する時でも求職活動でもです。
この本音は、ある時は購入者のクチコミでしょうし、ある時は社員のありのままの声でしょうし、とにかく、その会社に言わされていない・支配されていない「本音の声」という情報の価値が近年はめちゃくちゃ高いのです。
そういう点で、今の様々な企業のWebサイトの中には、そういった生活者が求める本音の情報は極めて少ないです。これは今の企業のWebサイトがイケてないという事ではなく、仕方がない事なんです。
Webサイトは、企業にとって表玄関です。
あらゆる方がアクセスされる事を想定し、その方々に対して、会社としてのあるべき姿を正しく伝える、そういった位置づけの広報ツールである以上、そこに本音の情報をブレンドする事はそもそも難しいのです。
そして、この事は、アクセスする生活者も求職者もうっすら分かっています。
だからWebサイトはさらっと見るだけなんです。
なので、Webサイトの限界は言い換えると「生活者や求職者が求める“本音”をWebサイトでは提供できなくなっている」という事でもあります。
成功している企業は、SNSアカウントを「本音」を伝える第2のWebサイトとして使っている
前置きが長くなりましたが、SNSを使って結果を出している企業に共通しているのは、SNSアカウントを本音を伝える第2のWebサイトと位置付けて活用しているという事です。
ここから先は具体的な事例でご説明します。
ある商材を販売促進したい某企業の場合
この企業さんは、Instagramで商材購入者のインタビュー動画をひたすら載せるという事を愚直に続けられていました。インタビュー動画に混ざって、商材開発された人のインタビュー動画もたまに混ざって、です。
上記投稿を1年間続けられていてもフォロワーはほとんど増えず、反響もほとんど無いので「もうInstagramをやめようと思います」と当社に最後の相談をいただきました。
当社は「フォロワーは一切気にしないでください。ただ、御社はこの投稿を絶対に続けた方が良いです」と伝えました。
当社が行った事は、ある施策を使ってこの企業のフォロワーをとりあえずすぐに1万に乗せてあげたこと。加えて、SNS上でターゲットに対して広告を打ち、このSNSアカウントの存在を知らしめてあげたこと、この2つだけです。
結果、どうなったと思いますか?
この企業は今までのインタビュー動画投稿を繰り返していただけなのに、売上が急カーブで伸び出したのです。
なぜ、こんな現象が起こったのか?
それは、生活者が以下のルートを辿ったからです。
1.SNS上の広告でこの商材・SNSアカウントを知る
↓
2.Instagramの公式アカウントを訪問する
↓
3.見た目のフォロワーも多く(1万)、購入者インタビュー動画もいくつか視聴
↓
4.「あ、この商材、人気あるんだ」と思って購入
この企業のInstagramアカウントは拡散ツールでしょうか?
この企業のInstagramアカウント単体で何か集客機能を持っているでしょうか?
2つとも、答えはNOだと思います。
ただ、SNS上での広告を見た人が向こうからInstagram公式アカウントを訪問してくれ、その際に購入者インタビュー動画という「本音の情報」を知り、それが後押しとなって購入をした、ただそれが起こっただけなんです。
ご紹介したのは販売促進の場合ですが、採用活動でも基本的には上記ロジックは変わりません。
【まとめ】2025年 企業のSNSアカウント運用の位置づけの変化5選
1.本音を伝える第2のWebサイトとして運用する企業が成功する
こちらは前述した通りです。
「本音」をどのようにして投稿物として作り、アウトプットするかは当社のようなプロに頼って下さいませ。
これをしっかりやるやらないで、これからのWebマーケティングは本当に成否が分かれます。
2.SNS上での拡散やバズは一切期待をしない
これは販売や採用目的のSNSアカウント運用の場合は勿論のこと、広報部さんが企業認知度向上目的でされている運用も然りです。いわゆる「中の人」が面白い投稿をするという戦略自体は素晴らしいと思います。ただ、その投稿をバズらせて・・・・・・という余計な期待をしない事が大事です。あくまでも「向こうから来てくれた人に楽しんでもらう第2のWebサイト」という位置づけを崩さない事が重要です。
3.フォロワー数は気にしない(一定まで伸ばして放置)
SNS上で日々投稿をして少しずつフォロワーを増やしていく、それが企業の公式SNSアカウントのあるべき姿だと思っている方も多いですが、今はもう違ってきています。
その企業が有名企業である場合や、商材が多くの方に親しまれている一部の場合を除いて、企業の公式アカウントは「めちゃくちゃフォローされにくいもの」です。その前提と現実をまずは受け入れましょう。
なので、例えば毎日投稿をしてフォロワーが増えなくても「そういうもんだ」と割り切る事が大事です。
フォロワーは毎日投稿して自力で増やすという非生産的な事はせずに、プロに依頼して一気に増やしてもらい、後は放置する、SNSアカウントを使って成功している企業でこういう戦略を採っているところ、実は結構あったりします。
SNSはフォロワーを伸ばさないと、という呪縛から1日でも早く目を覚まして下さい。
もう、フォロワー集めのツールではないからです。
4.投稿物をターゲットに確実に届けるためにSNS広告を使う
この話をすると、企業のご担当者は嫌な顔をされる事が多いです。
「いや、広告をやりたくないから、無料でやれるSNSアカウントをやっているのに」と。
広告をやりたくないから毎日投稿をしてバズるのをずっと待っている、そういう企業も多いです。
これはプロとして断言しますが、今そしてこれからのSNS戦略で、こちらが来て欲しいターゲットに情報を届けたいと思えば、SNS広告を使わずにそれを実現するという事は、ほぼ無理です。
たった数千円のSNS広告を使って、自社が来て欲しいターゲットに確実に告知するか、来るかも分からないバズを夢見て毎日投稿をし続けるか、どちらの労働生産性が高いのかは一目瞭然です。
5.プロに任せる部分と、自社で頑張る部分を両立
フォロワー、リーチなど、今までSNSで伸ばさないといけないと思っていたこれらのKPIの達成はプロに任せて放っておいて、自社はやるべき「本音」投稿に集中し、第2のWebサイトとして来る人を迎え撃つ。
今までも成功している企業ではそういうSNSアカウントの使い方をしているところが多かった印象ですが、2025年以降、この動きは加速すると思います。
全てのKPIを自社で背負ってやろうとすれば、うまくいかなくなる可能性が高いと思います。
企業のSNSアカウント運用は、是非一度、当社にご相談をして下さい。
御社にとって最適な運用方法をご提案します。