インターネットの発達に伴い、動画投稿は企業をアピールするうえで欠かせない手段となっています。皆さんも、一度はYouTubeで自由に情報を発信したいと思ったことがあるでしょう。YouTubeをビジネスに活用することは、企業にとって新規顧客の開拓、自社のファン育成、マーケティングデータの収集など、さまざまなメリットに繋がります。ここでは、チャンネル登録者数を増やすコツを具体的に紹介します。

登録者数増加のコツは3点！

登録者数を増加させるコツは大きく分けて次の3点です。

• ファンからの共感を集める
• コツコツと定期的に更新を続ける
• テーマがブレないようにする　

これらを意識するだけでも、YouTubeを効果的に活用できます。それぞれの内容を細かく解説しましょう。

共感を集めることが大原則

登録者数を増やしたい場合は、ただ自分が発信したい内容について投稿をするのではなく、ユーザーニーズから逆算してコンテンツを制作する必要があります。

身近なテーマの例としては、ダイエットが挙げられます。サプリメントの摂取やジムトレーニングなど、幅広い企業が活用しやすいテーマと言えます。その中でも他企業との差別化を図り、自社の強みを生かす工夫が必要です。

コツコツと定期的な更新

YouTubeは、コツコツと更新することが大切です。定期的に動画をアップロードしなければ、視聴者側もチャンネルの存在を忘れてしまいます。YouTubeのアカウントを作っても、しっかりと活用しないと意味がありません。

ただし、更新頻度が高くてもクオリティが低いのでは意味がありません。質が良ければ動画の再生回数は増えていきやすく、反対に質が悪いと離脱率も高まりリピーターがつかないためです。
YouTubeの登録者数を増やすためには、投稿頻度も長期的なスパンで考えることが必須です。質の悪い動画ばかり上げていると長期的に見てデメリットが大きいため、どちらかにかたよるのではなく更新頻度とクオリティのバランスを取ることが重要です。

具体的には、チャンネル登録者数を伸ばす段階では2~3日に1回、ある程度チャンネル登録者数が伸びており、十分な拡散性が付いた段階では以前よりも更新頻度を増やす、といった対策がおすすめです。

主軸がブレすぎるとNG

YouTubeで投稿する数々の動画では、コンセプトを必ず決めておきましょう。主軸が定まっていれば、ターゲットも絞りやすくなります。コンセプトを不明確のままにしておくと、視聴者側から見て何を伝えたいのかがわからなくなってしまいます。

ただ動画を投稿するだけでは、チャンネル登録者数の増加にはつながりません。どのような目的でYouTubeを使うのか、一度しっかりと考えることをおすすめします。

視聴者に好かれる動画作り

チャンネル登録者数を増やしたい場合は、視聴者に好かれる動画作りが必要不可欠です。自己満足で投稿を続けても、見ている側の気持ちを考えなければ意味がありません。人気の高い動画は特徴が似ているため、まずは基礎的な部分から押さえるようにしましょう。

冒頭からコンセプトが理解できる

視聴者から好かれる動画の特徴は、内容がわかりやすいことです。たいていの人は、導入部分を見て自分に必要な情報か否かを判断します。つまり、冒頭からコンセプトを明確にしておかないと、視聴者の離脱を招くかもしれません。

方法としては、最初の数十秒で動画のタイトルとテーマを簡潔に伝えます。必ずしも興味を持ってもらえるとは限りませんが、少なくともどんな人に向けた動画なのかがわかります。導入部分は、時間を割いてでも上手く工夫するよう心がけてください。

字幕・音質設定が丁寧かつ親切

人気の高い動画は、字幕や音質設定が丁寧かつ親切に作られています。YouTubeは、誰もが楽しめる画期的なサービスです。裏を返せば、誰でも楽しく見られるような動画づくりを意識しなければなりません。

何かの作業をしながらYouTubeを見ている人には、聞きやすい音質が必要不可欠です。反対に、消音で動画を見ている人にとっては字幕が役に立ちます。視聴者全員が同じ環境で動画を見ていない点に配慮し、誰もが内容を楽しめるような動画を目指しましょう。

ウケどころを明確に意識している

人気の高い動画は、ウケどころが正確に意識されています。基本的に動画の構成は、起承転結を明確にしなければなりません。骨組みとなる部分が崩れると、視聴者から見て何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。

YouTubeで再生回数を稼ぎたいのであれば、構成から入念に考えることが大切です。盛り上がるところは、オーバーな編集を入れてもいいかもしれません。何をテーマにするかで細かい作り方は異なるものの、飽きさせないような構成を意識しましょう。

適度に効果音を挟む工夫

YouTubeの動画は、適度に効果音を挟む工夫も必要です。見る分にはあまり意識しないかもしれませんが、効果音があるだけで内容が上手く整理されるようになります。動画のクオリティを上げるためにも、時間を割いて入念に編集を行いましょう。

ちなみに、動画用の効果音は無料アプリにも豊富に揃えられています。はじめは、なるべく費用を抑えて作ってもいいでしょう。動画マーケティングの成果が少しずつ出たタイミングで、有料アプリに切り替えるのもひとつの方法です。

感謝・お願いの気持ちがストレートに伝わる

YouTubeは一方的に動画を投稿しているように見えますが、視聴者とのコミュニケーションが欠かせません。日頃の感謝やお願いをストレートに伝えましょう。

皆さんもYouTubeの動画で、「チャンネル登録をよろしくお願いします」といったセリフを聞いたことがあるはずです。

このような姿勢を持つだけでも、ファンから「頑張ってください」と登録ボタンが押されやすくなります。YouTubeは、最終的に応援されるアカウントが成長すると肝に命じましょう。

人気ユーチューバーの裏の努力とは

企業のアカウントを運営する場合も、活躍中の人気ユーチューバーから学ぶことは数多くあります。編集の仕方や宣伝方法など、どういった工夫がなされているかチェックしましょう。ここでは、中でも基本的な内容について紹介します。

動画の編集に時間をかける

有名なユーチューバーは、動画の編集に数時間かけています。いまでは新たな職業として確立されており、もはや職人の一種ともいえるでしょう。質の高い動画を作るためには、どういった努力が必要なのかを押さえなければなりません。

企業の中には、動画制作スタッフを専任でを雇うケースもあります。無論、編集にかかる時間が長ければいいという訳ではありませんが、真剣に動画と向き合うことは大切です。YouTube活動は、体力や根気強さも求められます。

ほかのSNSも併用して宣伝

YouTubeに投稿した動画を宣伝するためには、ほかのSNSとの併用も有効です。拡散しやすいTwitterやストーリーズ投稿ができるFacebook・Instagramなどを活用してみましょう。特に企業にとっては、SNSマーケティングの重要性が高まっています。

若者を中心として、SNSの利用者が著しく増加しているからです。多くのアカウントを使いながら、積極的に周知しなければなりません。それぞれのSNSは簡単に登録できるため、広報活動用としてアカウントを持っておいたほうが得策です。

コミュニティへの更新も忘れない

YouTubeには、コミュニティ向けにテキストを発信できる機能があります。チャンネル登録者や関心を持っているアカウントなどに表示される仕組みです。動画の宣伝のみならず、企業のイベント情報も周知できます。

ただし、コミュニティ投稿を使うためには、チャンネル登録者数が500人に達していなければなりません。条件をクリアすれば、動画や企業の周知に大きく役立ちます。このような機能を使えるようになるためにも、YouTube活動に注力しましょう。

人脈を広げてコラボも狙う

登録者数を伸ばすためには、人脈の広さも重要なカギを握ります。特に有名ユーチューバーが出演すれば、動画の再生数も大きく伸びるでしょう。広報担当者には、誰とでもコミュニケーションを取れる人が適任です。　

有名人とコラボすれば、商品やサービスの売上にも大きく影響します。出演者を応援しているファンの購入意欲を刺激するからです。こちらは、行動経済学で科学的に証明されています。ときには、他人の力を借りることも登録者数を伸ばすコツのひとつです。

まとめ

YouTubeの登録者数は、なかなか一朝一夕には増えません。しかし、ここで紹介した基本を押さえてコツコツと成果を上げる取り組みが重要です。人気ユーチューバーからも学びつつ、愛される動画コンテンツを世間に広めましょう。