ページトップボタン
ご相談・お問い合わせはこちら
想定導入事例

「Instagramは伸びるのに売れない」フォロワー9万人のD2Cアパレルが購入率を改善した理由

※本記事は想定シミュレーションです。数値は仮設定です。

藤田 謙太郎

この記事の著者

藤田 謙太郎

コンテンツマーケター

SNSマーケティング事業を10年以上行ってきた経験を持つ、実践派コンテンツマーケター。 机上の空論や流行の理論にとらわれず、現場で培った圧倒的な「場数」に基づく支援が強み。 朝日放送にジョインしてからは、クライアントの課題に寄り添い、 本当に成果につながる実践的な戦略立案から実行までをトータルでサポート。

■ 企業概要

東京都内で女性向けアパレルを展開するD2Cブランド。主な顧客は25〜34歳の女性で、Instagramフォロワーは約9.4万人。リール動画は平均5万再生を超え、人気投稿では30万再生を超えることもあった。

一見するとSNSは成功しているように見えた。しかし、ECサイトの購入率は0.62%で停滞。月間広告費は約250万円、Instagram経由のサイト流入は月3.8万UUあったにもかかわらず、月間購入件数は430件前後にとどまっていた。社内では「もっとバズる投稿を増やせば売れるのでは」という議論が続いていたが、ASAHIメソッドで分析すると、問題は認知不足ではなかった。

■ 本当の課題

ヒートマップ、カート離脱地点、購入直前で離脱したユーザーへのアンケートを確認すると、ユーザーは商品に興味を持っていた。離脱理由の上位は「サイズ感が分からない」「生地の厚みが不安」「自分の体型に合うか想像できない」「モデル写真だけでは実物感が分からない」だった。

つまり、ブランドへの憧れは作れていたが、購入直前の不安を消せていなかった。Instagramでは世界観のある写真が多く、ECサイトにもスタジオ撮影の綺麗な商品写真が並んでいた。しかし、ユーザーが本当に知りたかったのは、145cmの人が着たらどう見えるか、骨格ストレートの人が着たら膨らまないか、洗濯後にシワが出ないか、といった生活の中のリアルだった。

■ 実施した改善施策

ASAHIメソッドでは、最初に「購入前不安マップ」を作成した。ユーザーが商品認知から購入までに感じる不安を、サイズ、素材、着用シーン、返品、他ブランド比較の5つに分類した。そのうえで、Instagram、広告、商品ページ、メール配信をそれぞれ役割分担させた。

Instagramでは、世界観投稿だけでなく、身長別着用動画、骨格別比較、洗濯3回後レビュー、スタッフの私服着回し、購入者のリアルレビューを企画シリーズ化した。特に反応が良かったのは「同じワンピースを145cm・158cm・168cmで着比べてみた」という動画だった。保存率は通常投稿の2.7倍となり、コメント欄にも「これが見たかった」という反応が増えた。

広告では、初回接触ユーザーにはブランド世界観を見せ、カート離脱ユーザーにはサイズ比較動画を配信した。購入直前ユーザーには、返品率が低い理由やレビュー投稿を見せるクリエイティブへ変更した。LPも、商品説明の順番を変更し、価格や素材より先に「どんな体型の人に合うか」「どんな場面で着られるか」を見せた。

ASAHIメソッドでは、SNS投稿を増やすだけではなく、投稿がどの不安を解消するためのものかを決めて運用する。さらに、毎月の分析では、再生数だけでなく、保存率、カート到達率、商品ページ滞在時間、購入者レビューの変化まで確認した。単なるSNS運用ではなく、ファン化と購入導線を同時に設計したことが大きかった。

■ 改善後の変化

改善開始から5ヶ月後、ECサイトCVRは0.62%から1.94%へ改善。Instagram経由売上は約2.8倍になり、カート離脱率も大きく低下した。月間購入件数は430件前後から1,180件前後へ増加。広告ROASも1.3から2.4へ改善した。

さらに、返品率にも変化が出た。サイズ違いによる返品が減り、レビュー欄には「着用動画を見て選べた」「自分の身長に近いスタッフが参考になった」という声が増えた。SNSが単なる集客装置ではなく、購入前の相談役として機能し始めたのである。

■ さらに行った細かな改善

D2Cアパレルの記事で特に重視したのは、見込み客を「欲しいかも」から「これなら買っても大丈夫そう」へ進めることだった。そのため、商品ページの構成も細かく変更した。

以前の商品ページでは、商品名、価格、カラー、モデル写真、素材説明の順番で表示されていた。改善後は、ファーストビュー直下に「身長別の着用イメージ」「透け感」「伸縮性」「おすすめ体型」「購入者レビュー」を配置した。購入前に不安になりやすい情報を先に見せることで、ページ下部まで読まなくても安心材料が得られるようにした。

さらに、Instagramの投稿予定表も月単位で設計した。月初は新作の世界観、月中は着回し、月末はレビューと購入後の声というように、ユーザーの感情が段階的に進むようにした。単発で良い投稿を出すのではなく、1ヶ月全体で“買う理由”が積み上がる流れを作った。

ライブ配信も導入した。ただし、単なる販売ライブではなく「購入前相談会」という位置づけにした。コメントで届いたサイズ相談にスタッフがその場で答え、後日その内容を短尺動画に再編集して再活用した。これにより、1回のライブを複数のコンテンツへ展開できた。

■ ASAHIメソッドだからできたこと

この改善が成立した理由は、ASAHIメソッドが「きれいな投稿を作る」だけで終わらないからだった。投稿、広告、商品ページ、レビュー、ライブ配信をすべて購入心理に合わせて再設計したことで、SNS上の熱量がECの購入行動へ繋がった。

また、毎月の分析では、再生数よりも保存率、商品ページ遷移率、カート投入率、返品理由を重視した。一般的なSNS運用では、再生数やフォロワー数だけを追いがちだが、今回必要だったのは“売上につながる安心材料”を増やすことだった。

ASAHIメソッドでは、生活者の動きに合わせてコンテンツを作る。ユーザーがSNSで興味を持ち、商品ページで不安を解消し、レビューで納得し、最後に広告で背中を押される。この一連の流れを設計できたからこそ、フォロワー数だけではなく購入率まで改善できた。

■ 追加で設計した運用改善

さらに、購入者レビューの集め方も変更した。以前は商品到着後に定型メールでレビュー依頼を送るだけだったが、改善後は「身長」「普段のサイズ」「購入前に不安だったこと」「実際に着てみてどうだったか」を答えてもらう形式にした。これにより、レビュー自体が次の購入者の不安解消コンテンツになった。

また、売れ筋商品だけでなく、離脱率が高い商品も重点的に改善した。例えば、アクセス数は多いのに購入率が低いパンツ商品については、丈感比較、座った時のシルエット、透け感チェック動画を追加した。その結果、該当商品のCVRは0.41%から1.36%へ改善した。

このようにASAHIメソッドでは、SNS上の反応だけで判断せず、EC内の行動データと組み合わせて改善する。だからこそ、“見られて終わり”ではなく、“買われる理由”まで作ることができた。

■ まとめ

このブランドでは、バズる投稿を増やすことではなく、購入前の不安を一つずつ消すことが成果改善に直結した。ASAHIメソッドは、動画、SNS、広告、ECページを別々に運用するのではなく、生活者が購入に至るまでの感情変化を設計する。だからこそ、フォロワーは多いのに売れない状態から、安心して購入されるブランドへ変えることができた。

結果を出したい場合、まずはお気軽にこちらからお問合せくださいませ。

閉じる

ご相談・お問い合わせ

個人情報の取り扱いに同意の上、送信をお願いします。

ご入力頂いた個人情報は、以下の目的で利用いたします。
・お客様のご意見やご感想の回答の共有
・グループ会社内での情報共有
・グループ会社からの情報提供(広告メールを含む)

また、お問い合わせ内容に基づき、以下のグループ会社の担当からご連絡を差し上げます。
朝日放送グループホールディングス株式会社
朝日放送テレビ株式会社
株式会社デジアサ

   

弊社サービスの導入企業様一例

  • 象印マホービン株式会社
  • 株式会社アデランス
  • 株式会社ワッツ
  • 株式会社河合楽器製作所
  • ニチバン株式会社
  • 株式会社セガトイズ
  • 株式会社ゼネテック
  • 株式会社メディカ出版
  • 株式会社ラクスライトクラウド
  • 株式会社ビーウェル
  • zeroone株式会社
  • 株式会社フォーウェイ
  • 株式会社プレジデンツビジョン
  • 株式会社ハーモテック
さらに詳しい改善事例などを
無償公開