「YouTubeが再生されない」地方私立大学が受験相談を増やした改善事例
※本記事は想定シミュレーションです。数値は仮設定です。
■ 企業概要
地方都市にある私立大学。学生数は約4,800名。地元では一定の認知があったが、県外高校生への認知が弱く、オープンキャンパス予約数が前年割れしていた。大学公式YouTubeチャンネルは存在していたが、学部紹介動画の平均再生数は300〜500回程度。高校生からの受験相談も伸び悩んでいた。
広報担当者は「大学紹介動画をもっと増やすべきか」と考えていたが、ASAHIメソッドで分析すると、問題は動画本数ではなかった。
■ 本当の課題
高校生と保護者へヒアリングすると、彼らが知りたい情報は大学側が発信していた内容とズレていた。
大学側は、学部の特徴、カリキュラム、研究内容を中心に発信していた。しかし高校生が知りたかったのは、
・実際の学生生活
・友達はできるか
・一人暮らしは大丈夫か
・就職は本当に強いか
・先輩はどんな雰囲気か
・通学やアルバイトはどうしているか
だった。
つまり、大学は“教育内容”を伝えていたが、高校生は“通う自分の未来”を見たがっていたのである。
■ 実施した改善施策
ASAHIメソッドでは、まず受験生の意思決定プロセスを整理した。高校2年の情報収集、高校3年前半の比較検討、夏のオープンキャンパス予約、秋の出願検討で、必要な情報が変わることが分かった。
そこでYouTubeでは、学部紹介動画を減らし、学生密着Vlog、食堂レビュー、通学ルート紹介、サークル紹介、就職活動密着などを制作した。特に反応が良かったのは「地方から入学した1年生のリアルな1日」という動画だった。再生数は従来動画の約14倍となり、コメント欄にも「雰囲気が分かった」という声が増えた。
TikTokでは、大学あるある、授業間の過ごし方、先輩に聞いた入学前の不安など、短尺で親近感が出る投稿を実施。Instagramでは、オープンキャンパス前に「当日の回り方」「保護者が見るべきポイント」「学生スタッフ紹介」を投稿した。
LPも改修した。従来は学部別の情報が中心だったが、改善後は「学生生活」「就職」「一人暮らし」「保護者向け安心情報」へ導線を分けた。オープンキャンパス予約フォームもスマホで入力しやすくし、LINE相談への導線も設置した。
さらに、動画視聴者にはオープンキャンパス広告を配信し、LINE登録者には学部別の先輩動画を配信した。ASAHIメソッドでは、動画を投稿して終わりにせず、動画視聴後にどう予約へつなげるかまで設計した。
■ 改善後の変化
改善開始から8ヶ月後、YouTube総再生数は前年同時期の約11倍へ増加。オープンキャンパス予約数は前年比168%。県外高校生からの予約比率も18%から31%へ上昇した。
受験相談では、「YouTubeで学生生活を見て興味を持った」「TikTokで雰囲気が良さそうだった」という声が増えた。保護者からも「就職や一人暮らしの情報が分かりやすかった」という反応が出た。
■ さらに行った細かな改善
大学の記事では、受験生だけでなく保護者向けの情報設計も重視した。地方私立大学では、本人が雰囲気に惹かれても、保護者が就職や費用、一人暮らしを不安視して出願に進まないケースが多い。そこでASAHIメソッドでは、受験生向けと保護者向けでコンテンツを分けた。
受験生向けには、学生Vlog、食堂レビュー、サークル紹介、授業後の過ごし方、アルバイト事情など、学生生活をイメージできる動画を制作した。一方、保護者向けには、就職支援、奨学金、下宿費用、資格取得、卒業後の進路を整理した記事と動画を用意した。
YouTubeの構成も変更した。従来は大学職員が説明する学部紹介動画が中心だったが、改善後は学生本人が話す形式にした。台本を読み上げるのではなく、ディレクターが質問しながら自然な言葉を引き出す撮影にしたことで、高校生が見ても違和感のない動画になった。
TikTokでは、大学あるある、授業間の過ごし方、キャンパス内のおすすめスポットなど、接触の入口となる投稿を行った。Instagramでは、オープンキャンパス前に学生スタッフ紹介、当日の回り方、保護者向け相談ブースの情報を投稿した。
LPも改善した。学部情報だけでなく、「高校生向け」「保護者向け」「県外生向け」に導線を分けた。オープンキャンパス予約フォームもスマホ入力に最適化し、LINEで質問できる導線を設置した。
■ ASAHIメソッドだからできたこと
大学広報では、情報を正確に伝えるだけでは足りない。高校生にとっては、自分がその大学に通う姿を想像できるかが重要になる。ASAHIメソッドでは、テレビ局の企画構成力を活かし、学生生活を“見たくなるコンテンツ”として設計した。
また、YouTubeやTikTokを投稿して終わりにしなかった。動画視聴者にはオープンキャンパス広告を配信し、LINE登録者には学部別の先輩動画を送り、予約直前には当日の回り方を配信した。接触から予約までの流れを細かく設計したことで、再生数が予約につながった。
月次分析では、再生数だけでなく、動画別のLINE登録率、オープンキャンパス予約率、県外ユーザー比率を確認した。反応が良かった「一人暮らし」テーマは追加動画を制作し、反応が弱かった学部説明動画は学生出演型に作り替えた。
ASAHIメソッドは、大学が伝えたい情報ではなく、受験生と保護者が知りたい情報から逆算する。だからこそ、認知拡大だけでなく、受験相談、オープンキャンパス予約、出願検討までつなげることができた。
■ 追加で設計した運用改善
さらに、オープンキャンパス当日の体験設計も見直した。動画で興味を持って来場した高校生が、当日どこを見ればよいか分からない状態では、出願意欲が高まりにくい。そこで、事前LINEで「当日のおすすめ回り方」を配信した。
例えば、就職が気になる人向け、学生生活を知りたい人向け、保護者と一緒に来る人向けなど、目的別のモデルコースを作成した。さらに、学生スタッフ紹介動画を事前に送ることで、当日話しかけやすい雰囲気を作った。
ASAHIメソッドでは、動画再生数を増やすだけではなく、動画で生まれた興味を実際の来場体験へ接続する。SNS、YouTube、LINE、LP、当日の動線まで一つながりで設計したことで、高校生が「ここに通う自分」をより具体的に想像できるようになった。
■ まとめ
大学広報では、大学が伝えたい情報と高校生が知りたい情報がズレやすい。重要なのは、学部の説明だけでなく、「ここに通う自分」を想像してもらうことだった。ASAHIメソッドは、動画、SNS、LP、広告、LINE導線を組み合わせ、受験生の不安を段階的に解消できる。だからこそ、再生数だけでなく、オープンキャンパス予約や受験相談まで改善することができた。
結果を出したい場合、まずはお気軽にこちらからお問合せくださいませ。














