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ノウハウブログ

企業YouTubeで失敗する会社・成功する会社の違い

ASAHIメソッド
更新日:

こんにちは。朝日放送コンテンツマーケターの藤田謙太郎です。

最近、本当に増えたご相談があります。

それは、「企業YouTubeを始めたいんですが、どう思いますか?」というご相談です。

BtoB企業も、製造業も、住宅会社も、士業も、病院も、大学も。業種を問わず、「そろそろYouTubeをやった方がいいですよね?」というご相談をいただくようになりました。

私は、この流れ自体はとても良いことだと思っています。実際、企業YouTubeにはホームページや広告だけでは得られない大きな価値があります。

一方で、少し気になっていることもあります。それは、多くの企業が「YouTubeを始めること」が目的になってしまっていることです。実は、ここが一番危険なんです。

私自身、これまで様々な企業のYouTubeをご支援してきましたが、成果が出る会社と、思うような成果が出ない会社には、ある共通点があります。それは、動画のクオリティでもありません。出演者の話し方でもありません。編集技術でもありません。もっと根本的な部分です。

藤田 健太郎

この記事の著者

藤田 健太郎

コンテンツマーケター

SNSマーケティング事業を10年以上行ってきた経験を持つ、実践派コンテンツマーケター。 机上の空論や流行の理論にとらわれず、現場で培った圧倒的な「場数」に基づく支援が強み。 朝日放送にジョインしてからは、クライアントの課題に寄り添い、 本当に成果につながる実践的な戦略立案から実行までをトータルでサポート。

この記事では、その違いについて、私自身が現場で感じていることを書いてみたいと思います。YouTubeをこれから始めようと思っている企業の方はもちろん、「すでに始めているけれど成果が出ない」と感じている方にも、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

この記事でわかること

  • 企業YouTubeで「成功・失敗」の定義が間違いやすい理由
  • 企業YouTube運用で成果が出ない会社に共通する5つの特徴
  • 成果を出している会社が「YouTube運用」より重視していること
  • 動画マーケティングにおいてYouTube運用会社を選ぶ前に考えるべき視点

第1章|企業YouTubeは「成功」の定義を間違えている会社が多い

皆さんは、「企業YouTubeが成功した状態」と聞いて、どんな状態を思い浮かべるでしょうか。

登録者数が1万人を超えること。再生回数が何十万回も伸びること。あるいは、「バズる動画」が生まれること。おそらく、多くの方がこうしたイメージを持たれると思います。

もちろん、それが悪いとは思いません。再生回数が増えれば、多くの人に会社を知ってもらえる可能性は高くなりますし、登録者が増えれば、発信力も強くなります。

でも、私は「それだけを成功と考えてしまうこと」が、一番危険だと思っています。

少し極端な話をします。仮に100万回再生された動画があったとして、その動画を見た人から問い合わせが1件も来なかったらどうでしょうか。逆に、再生回数は3,000回しかない動画でも、その動画をきっかけに毎月5件の問い合わせが来ていたらどうでしょうか。

私は迷わず後者を選びます。

企業がYouTubeを始める目的は、YouTubeを成功させることではありません。会社を成長させることです。

ここを勘違いしてしまうと、運用の方向性が少しずつズレていきます。「もっと再生回数を増やそう。」「もっと登録者を増やそう。」気付けば、そのことばかり考えるようになります。

もちろん、それ自体は悪いことではありません。でも、本来の目的が「問い合わせを増やすこと」だったのであれば、再生回数だけを追い掛けることが、本当に正しいのでしょうか。私はそうは思いません。

実際、企業YouTubeをご相談いただく時も、「再生回数を増やしたいです。」というお話をいただくことがあります。その時、私はほとんど再生回数のお話をしません。代わりに、「YouTubeを始めた結果、会社がどうなったら成功ですか?」とお聞きします。

  • 問い合わせが増えることなのか。
  • 採用応募が増えることなのか。
  • 営業活動が楽になることなのか。
  • 会社の信頼が高まることなのか。

ここが決まらないままYouTubeを始めても、途中で必ず迷います。なぜなら、判断基準がないからです。

私がこれまでご支援してきた企業の中でも、成果が出ている会社は、最初から「再生回数」を追い掛けていたわけではありません。会社としての目的が先にあり、その手段としてYouTubeを選んでいました。だから、動画の企画にもブレがありません。

逆に、成果が出ない企業ほど、「YouTubeを成功させること」が目的になっています。

私は、この順番だけは絶対に間違えてはいけないと思っています。

YouTubeはゴールではありません。会社の課題を解決するための手段です。

そして、この考え方が、次にお話しする「失敗する会社」と「成功する会社」を分ける一番大きな違いなのです。

第2章|企業YouTubeで失敗する会社の特徴5選

ではここからは、私がこれまで様々な企業のYouTubeをご支援する中で、「このままだと成果が出ないかもしれない」と感じる会社に共通している特徴をお話ししたいと思います。

先にお伝えしておきますが、これは決して特定の企業のお話ではありません。むしろ、多くの企業が最初は同じような状態からスタートしています。ですから、「うちも当てはまっている」と感じても落ち込む必要はありません。大切なのは、今気付けるかどうかです。

特徴① 「YouTubeを始めること」が目的になっている

まず一つ目は、「YouTubeを始めること」が目的になってしまっていることです。

競合が始めたから。社長から言われたから。流行っているから。きっかけは何でも構いません。ただ、そのまま走り始めてしまうと、「何のためにYouTubeをやっているのか」が分からなくなります。そうなると、動画の企画もブレますし、成果をどう評価すればいいのかも分からなくなります。

特徴② 会社が伝えたいことばかり発信している

二つ目は、会社が伝えたいことばかり発信してしまうことです。これは企業としては自然なことです。

新商品が出た。新サービスが始まった。新しい設備を導入した。社内ではニュースかもしれません。でも、お客様にとってはどうでしょうか。

厳しい言い方になりますが、その情報だけで動画を最後まで見ようと思う方はほとんどいません。YouTubeはテレビCMとは違います。見たい人だけが、自分の意思でクリックするメディアです。だからこそ、「会社が伝えたいこと」よりも、「お客様が知りたいこと」の方が圧倒的に重要になります。

特徴③ 企画を社内だけで決めている

三つ目は、企画を社内だけで決めてしまうことです。

「この企画、面白そうですね。」「社長、この内容なら話しやすいですよ。」もちろん、その打ち合わせ自体は大切です。ただ、その場にいる全員が社内の人間だった場合、本当にお客様目線になれているでしょうか。

私は企画を考える時、「社内でウケるか」よりも、「検索してまで見たい人がいるか」を考えます。ここがズレると、社内では評判が良い動画なのに、再生回数も問い合わせ数も伸びないということが起こります。

特徴④ 一本一本の動画に期待し過ぎている

四つ目は、一本一本の動画に期待し過ぎることです。

「この動画が伸びなかったので失敗ですね。」こういうお話をいただくことがあります。でも、私はそうは思いません。

企業YouTubeは、一冊のパンフレットではありません。図書館に本を一冊ずつ増やしていくようなイメージです。最初の一冊だけで評価する人はいません。二十冊、三十冊と積み重なって初めて、「この会社は詳しい」「この会社なら相談してみよう」という信頼につながります。一本の動画だけで成果を判断してしまう企業は、この積み重ねの価値を見落としてしまっています。

特徴⑤ YouTubeだけで成果を出そうとしている

そして最後が、一番多い失敗です。YouTubeだけで成果を出そうとしてしまうことです。

ここは、私自身も以前より考え方が変わった部分です。昔は「YouTubeをどう伸ばすか」という視点で考えることが多くありました。でも今は違います。

YouTubeを見た人は、その後ほとんどの場合、会社名を検索します。ホームページを見ます。導入事例を探します。場合によってはSNSを見る方もいます。

つまり、お客様はYouTubeだけで会社を判断しているわけではありません。YouTubeはあくまでも入口です。入口だけ立派に作っても、その先の導線が整っていなければ成果にはつながりません。

私は最近、この部分が企業YouTubeの一番大きな勘違いではないかと思っています。YouTubeは独立したマーケティング施策ではありません。会社全体のマーケティングの中に組み込まれて、初めて本来の力を発揮します。

そして、この考え方を最初から持っている企業ほど、結果として成果を出しています。

では、そのような企業は具体的に何が違うのでしょうか。次章では、私が「成果を出している会社」を見ていて、最も大きな違いだと感じていることについてお話ししたいと思います。

企業YouTube・動画マーケティングの活用事例や料金プランをまとめた資料を無料でご提供しています。 「何から始めれば良いかわからない」という段階でもお気軽にどうぞ。

第3章|成功している会社ほど「YouTube運用」をしていない

ここまで読んで、「じゃあ成果を出している会社は何が違うの?」と思われた方もいらっしゃると思います。

ここで、多くの方が「成功している会社の特徴5選」のような話をイメージされるかもしれません。でも、私が現場で見ていて思うのは、もっと根本的な違いです。

成功している会社ほど、「YouTubeを運用している」という感覚がありません。

「え?毎週動画を投稿しているのに運用していないの?」そう思われるかもしれません。もちろん、実際には動画を投稿していますし、分析もしています。でも、会社の中での位置付けが全く違うんです。

成果が出ない会社は、YouTubeを一つの部署、一つの担当者、一つの施策として考えています。だから、「YouTube担当者」がいて、その担当者が企画を考え、撮影し、投稿し、レポートを作る。極端に言えば、そこで仕事が完結しています。

一方で、成果が出ている会社は違います。YouTube担当者はいても、「YouTubeだけ」の担当者ではありません。

  • 営業部門も動画を使っています。
  • 採用担当も動画を使っています。
  • 広報も動画を使っています。
  • 展示会でも動画を使っています。
  • 場合によっては、営業資料の代わりとして動画を送っている会社もあります。

つまり、動画を作ることが仕事ではなく、「会社のあらゆる場面で動画を活用すること」が仕事になっているんです。

私は最近、この違いが一番大きいと思っています。

例えば、営業担当者がお客様へ会社紹介をする時。昔であれば、パンフレットを渡して終わりだったかもしれません。でも今は、商談前に会社紹介動画を送る会社があります。サービス説明も動画です。導入事例も動画です。よくある質問も動画です。

そうすると、お客様は会社のことを理解した状態で商談に来てくださいます。営業担当者は、一から説明する時間が減ります。その分、本当に話すべき内容に時間を使えます。

採用も同じです。採用サイトだけでは伝わらない社風や社員の雰囲気を動画で伝える。説明会で同じ話を何度もするのではなく、動画を見てもらった上で質問を受ける。これだけでも、採用活動は大きく変わります。

ここまで読んで、「それってYouTubeじゃなくてもいいのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。実は、その感覚は半分正解です。

私も最近は、「YouTubeをやりましょう」というご提案は、ほとんどしません。代わりに、「動画を会社のマーケティング全体でどう活用しましょうか」というお話をします。その結果として、YouTubeというプラットフォームを使うことはあります。でも、YouTube自体が目的ではありません。

ここは、以前の私と今の私で、一番考え方が変わったところかもしれません。以前は、「YouTubeを伸ばすにはどうしたらいいか」という視点で考えることが多くありました。もちろん、その考え方が間違っていたとは思いません。ただ、多くの企業をご支援する中で気付いたんです。本当に成果を出している会社は、「YouTubeを伸ばそう」としていないことに。

営業を強くしたい。採用を強くしたい。ブランドを育てたい。そのために動画を使っている。そして、その動画を公開する場所の一つがYouTubeなんです。

私は、この順番がとても大切だと思っています。

企業YouTubeを成功させようとすると、意外とうまくいきません。会社のマーケティングを成功させようとすると、その結果としてYouTubeもうまくいく。少し不思議に聞こえるかもしれませんが、これが私が現場で何度も見てきた共通点です。

だから私は、企業YouTubeをご相談いただいた時も、「どんな動画を作りますか?」という話を急ぎません。まずは、「会社として、これからどんな状態を目指したいですか?」というお話をします。その答えが決まって初めて、本当に作るべき動画が見えてくるからです。

第4章|これから企業YouTubeは「運用会社」を選ぶ時代ではない

ここまで読んでいただいた方の中には、「じゃあ、これから企業は何を基準にYouTube会社を選べばいいの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

私は、この質問に対する答えも、この数年で少し変わりました。以前であれば、「YouTubeに詳しい会社を選んでください」とお答えしていたと思います。でも今は、そうは思っていません。

もちろん、YouTubeのアルゴリズムを理解していることは大切です。クリック率や視聴維持率を分析できることも必要です。企画力や編集力も欠かせません。ただ、それだけでは成果は出ません。

なぜなら、お客様が求めているのは「YouTubeが伸びること」ではないからです。

  • 問い合わせを増やしたい。
  • 採用を強くしたい。
  • 営業を効率化したい。
  • ブランドを育てたい。

企業が本当に実現したいのは、こちらです。

だから私は、これからは「会社全体のマーケティングを一緒に考えてくれるパートナー」を探す時代になると思っています。

実際、YouTubeは他の施策との相性が非常に良いメディアです。ホームページと組み合わせれば、問い合わせ率を高めることができます。WEB広告と組み合わせれば、動画の活用範囲は一気に広がります。営業活動に取り入れれば、商談の質が変わります。採用活動に取り入れれば、応募者とのコミュニケーションが変わります。

つまり、YouTube単体で考えるよりも、「会社全体のマーケティングの中でどう活かすか」を考えた方が、投資対効果は大きくなります。私は、企業YouTubeの本当の価値はここにあると思っています。

だからデジアサでもまず考えるのは、お客様の会社が今どんな課題を抱えているのか。その課題を解決するために、動画をどう活用するべきかです。お客様のマーケティングを成功させることが目的です。

この記事では、「企業YouTubeで失敗する会社・成功する会社の違い」というテーマでお話ししてきました。最後に、私が一番お伝えしたいことを改めて書かせてください。

企業YouTubeを成功させようとすると、意外とうまくいきません。会社のマーケティングを成功させようとすると、その結果としてYouTubeもうまくいきます。

私はこれまで、多くの企業をご支援する中で、その光景を何度も見てきました。

もし今、「YouTubeを始めようか」と考えているのであれば、ぜひ一度、「動画を作ること」ではなく、「会社をどう成長させたいのか」という視点から考えてみてください。きっと、作るべき動画も、YouTubeの活用方法も、今までとは少し違って見えてくると思います。

デジアサでは、YouTubeを単独の施策としてではなく、企業全体のマーケティング戦略の一つとしてもご提案しています。

「自社の場合はどのような活用方法が最適なのか知りたい」「本当にYouTubeを始めるべきなのか相談したい」そのような段階でも構いません。ぜひお気軽にご相談ください。

私たちは、動画を作ることではなく、皆さまの会社が成果を出すことをゴールに、一緒に考えさせていただきます。

まずはお気軽にご相談ください。 YouTubeの活用方法から、会社全体の動画マーケティング戦略まで、一緒に考えます。

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